上手に断る方法~成功した起業家に学ぶ断り方~自分が損をしないための戦略を身に着けよう

人に何かを頼まれたり、お誘いを断る時って本当に気をつかいますよね。

「お察しください」が通じない相手もいます。

やんわり断ったら、皆があっさり引いてくれるわけではありません。

しつこく頼んできたり、断りにくくするために色んなセリフを用意して逃げ道をふさいでくる人もいます。

私は占い鑑定をしていてよく思うのですが、成功した起業家は皆、断るのが上手なのです。

相手を傷つけない言葉を選びつつ、自分が不利益を被ることはちゃんと避けています。

私が彼等を観察して学んだ「上手に断る方法」をご紹介します。

 

 

 

日頃から上手に断わる癖をつける

人間関係にヒビが入ることを恐れて、ハッキリ断われない人がいます。

その結果、我慢して引き受けることになってしまい、「自分はいつも損をしている」

と感じて、人づきあいに疲れることになってしまいます。

最悪、人になめられたり利用されることもあります。


私が見てきた起業家の方たちは妥協して

「本当は嫌なんだけど仕方ない、こんな事で関係が気まずくなると困るから」

なんて思いません。

自分が許せる範囲内での代替案を出すことはあっても、相手に押し切られてしまうということがないのです。

先ず最初に、自分の周囲の人間関係を整理しておきましょう。

 

断ってもいい相手とそうでない相手を決めておく。

これは好き嫌いとは関係ありません。

優先順位を決めておく、ということです。

例えばビジネス上の大事な相手の頼みや誘いは、基本断ってはいけませんよね。

その場は収まっても、その後の契約や人間関係に影響してしまいます。

「飲みに行こう」「休日ゴルフ」「残業お願い」「~につきあって」

などのお誘いや頼み事は、仕事と割り切っておきましょう。

もちろんパワハラは別ですが。

 

なぜなら、ビジネス上の付き合いには「ギブアンドテイク」が成り立っているからです。

でも、プライベートの友達やご近所、親戚などは、「仕事と割り切って受け入れる」必要なんてありません。

どうしてもイヤだと思えば、上手な断り方をして逃げていいのです。

 

自分の周囲の人間関係を見直して、「基本断らない相手」「断ってもいい相手」の二つに分けましょう。

取引先の相手と友達を全員、分け隔てなく付き合うと自分がパンクしてしまいます。

 

 

押しの強い相手への断り方

断ると決めたら、譲歩しないことです。

なぜなら小さな譲歩を繰り返す人は、ずっと譲歩するものとみなされてしまうからです。

その結果、我慢の末に意を決して断っても、相手は納得せずかえって恨まれることになってしまうことがあります。

「いつもは聞いてくれるのに、突然断るなんてひどい」

「あの人はいつも結局は譲歩してくれるから、今回も大丈夫」

と思われてしまうのです。

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お見合いの断り方

私は何事もキッパリ断る質だったので、色んな断り方のバリエーションを持っています。

断って恨まれたり、関係が気まずくなったことはありません。

それは多分、断る時は必ず感謝と謝罪をセットにしているからでしょう。


以前、私はそう親しくない叔母様からお見合いをもちかけられたことがあります。

大して有難い話でもなかったので、

「私のようなものをお気にかけて下さってありがとうございます。ただ今回のお話は御立派すぎて・・・すみません。」

と言ってお断り・・・というか辞退しました。

叔母様もわかってくれて「また何かありましたら」という大人の社交辞令で和やかに終わりました。


その後その話は私の知り合いの女性の所に行ったのですが、彼女はどんな時も断るのが下手な人でした。

彼女は本当はイヤだったにも関わらず、断りきれずにお見合いしてしまいました。

彼女の中ではお見合いすれば、相手の顔を立てたことになる、と思ったようです。

 

お見合いをしたからと言って、相手は別に感謝なんてしてくれません。

「気に入ったのだな」と思われるだけの話です。

当然、お見合い後も叔母様に押し切られて、何回かデートすることになりました。

彼女の方は、その相手と結婚する気など全くなかったのに。

3回目のデート後、「このお話を進めていいですね」

と叔母様に言われて焦った彼女は最悪の行動に出ます。

なぜか、相手の男性に直接電話をかけて断ったというのです。


そもそも彼女は最初から「気が進まない」「ちょっとピンと来ない」という断り方をしています。

お見合いを断るには「御立派すぎて」だけでいいのです。

自分なりの理由なんて口に出して言う必要はありません。

本当に素晴らしい話を断る人なんていないので、「御立派すぎて」と言われたら普通の大人はそれ以上の理由を聞いたりしないものです。

っていうか、理由を詮索することの方がマナー違反です。

「身長が低いから」とか
「僕はもっと若くてキレイな女性が好みなんです」

なんてわざわざ言わせる必要ないですから。


でも「ピンと来ない」と言われたら

「会ってみないと相性ってわからないでしょ。会うだけでいいから」

という話になってしまいます。

断る時は、説得の余地を残す言い方をしてはいけません。

しかも彼女は、相手に直接断るという、お見合いでは絶対にやってはいけない事をやらかしています。

その件に関して彼女は「相手と何回か会ってるのに、何も言わずに終わせるなんて悪いと思ったから」と言っていました。

これは、間に入った叔母様、相手の男性とその両親に恥をかかせる失礼な行為です。

叔母様の頭越しに断り、相手の男性は振られたことになってしまい、面目を失いました。

 

その結果、ずっと我慢してお見合いに付き合ってきた彼女は、皆を怒らせてしまいました。

彼女は私に「あなたは要領良く逃げたのに、私だけ恨まれるなんておかしい」と愚痴っていましたが恨まれて当然です。

仲人叔母さんも相手の男性も、お見合いのためにわざわざ時間を作ってきたわけです。

最初からその気がないのに、相手を振り回したともいえる話です。

断る時は最初から、王道の断り方をすること。

相手が期待を持つような断り方をしてはいけません。

 


借金の断り方

お金の話は最後まで聞いてはいけません。

最後まで聞いた結果、断ると逆恨みされることがあるし、関係が気まずくなってしまいます。

最後まで聞く、という事は、相手の家庭の事情や金額、借金の理由、現在の財政状況などまで聞いてしまう、ということです。

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相手はお金を貸してくれると思うから、恥をしのんで話したわけです。

聞いておいて断るのか、という気持ちになっても無理はありません。

お金の話が始まったら、

「私も余裕が全くないので何もできません。これ以上聞かない方がいいと思うのでごめんなさい」

と言って最後まで話させないようにしてください。

単刀直入に借金を申し込まれた時は、その場にお財布を出して、自分の帰りの交通費だけ残して後のお金を相手に渡してしまいます。

「そのお金は返さなくていいから」

と言ってその人とは縁を切るのがおすすめです。

一切の連絡を絶って、二度と会わないということです。

 

借金を申し込む人は、貸してくれた相手には何回でも借りにきます。

泣き落としが効くと知っているからです。

縁を切る以外、自分を守る方法はありません。

しかも少額とはいえ、お財布に入っていたお金を全額くれたわけですから、恨むわけにもいきません。

恨まれずにキッパリ断るには、これが一番です。

 

 

発表会に誘われてしまった時の断り方

これはホントに迷惑な話です。

特に踊りの発表会は困ります。

この場合は、相手との関係性だけで決めてしまうと楽です。

その人が自分にとって、大事なビジネスがからんでいるのか。

ただの友達なのか。

ただの目上の知り合いならご機嫌をとってまで、付き合う必要なんてありませんが、取引先の社長の家族なら話は別です。

例えイヤでも仕事と思って、思いっきり楽しんだフリをすればいいだけです。

花束を送り、お祝いを渡して・・・

楽屋見舞いは「途中で帰ってはいませんよ。」

というメッセージでもあるので、おろそかにはできません。

でもその苦労は報われるものなので、耐える価値は十分あります。


でも、断る場合

「その日はどうしても、行かなくてはいけない仕事がありまして。私も楽しみにしておりましたので残念です。後日ランチでもご一緒して、発表会の写真を見せていただけると嬉しいです。〇〇さんの晴れ姿見せてください・・・」

くらいは言いましょう。

本当にランチの間中、発表会の写真を見せられることになりますが、一日中耐えるよりはずっとマシです。

今後、契約をとれるかもしれない相手の発表会なら、何をおいても駆けつけますが、そうでも無い相手には、

「あとで写真見せて♪」で乗り切りましょう。
「写真を見たがる」ということは、興味がなくて断ったわけではありません、というメッセージです。


そして本当に興味があるかのように写真を見て、色々質問すると相手の中で

「発表会の誘いを断られた」

という感情が消えて

「興味を持って写真を見てくれた」という記憶の方が残ります。

これは他のお誘いにも使えます。

発表会に付き合うのは一日仕事ですが、写真を見て話を聞くのはランチの間だけでいいのですから。

 

断り上手になるために

断ることが苦手な人は、断ることに対して過剰に罪悪感を持っているようです。

相手に気を遣うあまり、期待や希望を持たせてしまうような、断り方をしていることが多いのです。

その結果、「これならもっと強く誘ったらOKしてくれるかも」

「こちらの出方次第で何とかなりそう」と思われてしまいます。

さらに熱心に誘われたり、頼まれてしまうので断り下手な人のストレスはたまる一方です。

 

でも、その我慢や忍耐は全く相手に伝わっていません。

「あの人って結局引き受けてくれるよね」と思われるだけで、特別感謝はされません。

「やってくれて当たり前」と相手が勘違いするような状況を、自分から作ってしまっているのです。

 

練習してみる

どうでもいい小さな誘いを断る練習から初めてみましょう。
例えば「今日、帰りにお茶しようよ」と誘われた時。

「ごめーん、今日は見たいテレビあるから。お茶はまた今度にしよ」

といったしょうもない理由で断るのです。

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断り下手は人は何か正当な理由がないと、断れないと思いこんでいる場合があります。

理由なんてなくても気が進まないのなら、断っていいのです。

「テレビ見たいから」

「読みたい本がある」
「眠いから」などもおすすめです。

 

テレビは録画しておけば?
本は帰ってから読めば?
帰ってから寝ればいいでしょ?

と返されますが、それでもこの理由で押し通します。

この場合のポイントは

〇誘われて嬉しいと思っていることを伝える
〇別の日に行こうという、代替案を伝える
〇断っても支障のない誘い(暇つぶし)を断る

この3点です。

 

「悩んでることがあるので話を聞いて欲しい」と言われた時に、

「早く帰ってテレビ見たい」では恨まれます。

これは断ってはいけない誘いですよね。

 

どうでもいい誘いを断る練習をしておくと、本当に断りにくい頼みや誘いを断る時に

相手を気遣いつつハッキリ断る態度や言葉の選び方が身に付きます。

 

 

上手な断り方

〇手短
〇代替案
〇感謝と謝罪

この3点を抑えておけば大丈夫です。

断っているのに、相手があきらめずに説得してくる場合、たいていは断り方にスキがあるのです。

例えば「本当は行きたいんだけど、ちょっと忙しくて・・・」

「本当は行きたい」
「ちょっと忙しい」

これでは押しの強い相手には、通じません。

ちょっと忙しいくらいなら、何とか頑張って時間作ればいいのでは?と思われてしまうのです。

「誘ってもらって嬉しいんだけど、忙しくて今月は時間を作れそうにないの。ごめんね。でも来月なら行けると思う」
これなら
「お誘いに対する感謝」
「手短な説明」
「代替案」

全部そろっています。

相手の感情を傷つけず、しかも説得の余地がない断り方なので、余計な期待をさせなくてすみます。

ダラダラと自分の状況を説明して理解を求める必要はありません。

 

「時間ができたらこちらから連絡する」は「あなたと出かける気はありませんので、ご理解ください」という意味なので、デートの誘いを断る時にはおすすめです。

 

断るタイミング

断るタイミングは早ければ早い方が、相手にとっても有難いものです。

断ると決めているのに「その場で断ると角が立つから」という理由で

「少し考えさせてください」という人がいます。

その間、相手は希望をもって待っているかもしれないのです。

本当に迷っているなら別ですが、相手を待たせてはいけません。

結局その方が恨まれることになります。

 

その場で断っていれば、相手は別の人に頼んだり誘ったりできたはずです。

迷惑をかけるだけなので「考えさせてください」はやめましょう。

 


女友達との付き合いを断る

私はOL時代、先輩女子に感心したことがあります。

その先輩と週末遊ぶ約束をしたのですが、

「日曜は〇〇で待ち合わせね。でもデートのお誘いが入ったら必ずそちらを優先してね。

早いもの勝ちじゃないから。その代わり、デートが入ったらすぐに私にキャンセルの電話して」

と言われたのです。

以来、私も新しく知り合った友人と遊びに行く約束をする時、必ず同じ言葉を使っています。

 

女友達との付き合いに、ルールを設けることは大事です。

「デート最優先」
「キャンセルの電話は早めに」

というものです。

 

本当はデートの方に行きたいのに、先に約束してしまったから仕方なく女友達との待ち合わせに行く・・・

これで楽しいわけはありません。

最初にルールを決めておくと、断る時に言い訳を考えたり。当日の朝になって「風邪ひいちゃった」などと言わなくてすみます。

 

 

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