結婚後に女性を不幸にする男性は、一見感じが良くていい人に見えたりします。
わかりやすいクズならいいのですが、魅力的に見える性格が案外落とし穴である事も多いのです。
呪術廻戦という漫画で女性に大人気の五条悟というキャラがいます。
でも作者が「五条はやめとけ、結婚するなら七海だ」という意味のツイートをしていて、私も納得してしまいました。
確かに派手でイケメンキャラの五条より、地味で大人で責任感の強い七海の方がずっと幸せになれそう。
呪術廻戦より
五条先生が女性を不幸にするかどうかはわかりませんが、一緒に暮らす人は振り回されて苦労しそうです。
付き合うだけなら楽しそうですが。
結婚するまでは気が付かなかったことが、大変な事態を招くことはよくあります。
「彼は結婚したとたん変わってしまった」という人もいますが、案外色んな形でサインを出していたのに見逃している場合もいっぱいあります。
態度でわかる人柄
レストランやカフェなどお店に入った時、つまり自分がお客の立場になった時に、
お店のスタッフにどんな態度をとるか、観察してみてください。
相手のちょっとしたミスを厳しく指摘したり、オーダーする時なぜか偉そうだったり。
結婚後は妻にも同じ態度をとるようになります。
覚悟の上か、最初に徹底的な大喧嘩をして勝利を収めるくらい、あなたの方が強ければいいのですが。
例えば、家で夫に「お茶をいれてほしい」と言われた時、言い方次第ではケンカの元になります。
(自分で淹れれば?って話ですが、これはたとえ話です。)
いちいち「○○ちゃん、すみませんけどお茶淹れてくれるかなぁ」なんて言う夫はあまりいないでしょう。
でも、「お茶ー」の後で「ありがとう」とか「手が空いた時でいいから」があると全然違います。
お店で威張るタイプは「お茶」の後で「さっさとしてくれよ」「言われなくてもお茶くらい出せよ」とか言いだすタイプです。
相手の水をネチネチと言いつのってマウントをとった気になるのも、このタイプの特徴です。
自分より立場の弱い人に対して、感謝や思いやりの気持ちを持たない男性は、必ず妻を不幸にします。
勝手に決める人
結婚後の生活は、お互いに相談しあって決めるのが当たり前なのですが、勝手に決めて
「妻は俺についてくるのが当たり前」と思っている人もいます。
最初は決断力があって、頼りがいのあるタイプに見えてしまうため、それが重大な欠点にもなりえることを忘れている女性は多そうです。
私の知人の話です。
A子さんは看護師で小学生の子供が二人。
夫は病院職員だったので、職場結婚でした。
最初は頼りがいがあって優しい男性に思えたのだとか。
同じ職場だし、看護師の仕事のストレスや厳しさをわかってくれるだろうと、安心していたそうです。
子供が二人生まれてA子さんが職場復帰した頃、家を新築する話が持ちあがりました。
ところがA子さんには何も相談なく、夫の両親が新居で一緒に住むことになってしまったのです。
「子供が学校から帰った時に家に誰もいないなんてよくない」
「俺が長男なのは最初からわかってたことだ」
と夫と夫の両親3人に押し切られて、同居生活が始まってしまいました。
A子さん夫婦は2階、夫の両親が1階に住んでいますが、家は二世帯住宅でさえなかったそうです。
普通の家を1階と2階に分けて住んでいるだけなので、当然プライバシーはありません。
新築した頃は子供が小さかったのでまだマシでしたが、小学生になってくると本当に狭く感じるようになりました。
当たり前です。
本来家族4人で住むはずの家が半分、夫の両親のものになっているのですから。
A子さんは、疲れて帰ってきても休む暇もなく、家事をこなしました。
当然家事を引き受けてくれると思っていた夫の両親は、何もしてはくれませんでした。
それどころか、「看護師だから寝たきりになった時もちゃんと世話してもらえて安心」なんて言いだしました。
その狭い家のローンは半分以上A子さんが払っていました。
病院で出世していた彼女は夫より、稼ぎが良かったのです。
ある時、A子さんは何もかもアホらしくなってしまいました。
毎日必死で働いても、そのお金は夫の両親に乗っ取られた家のローンに消えてしまいます。
そして、ローンを返し終えたら当然のように夫の両親の介護をさせられるのです。
感謝なんてもともとしない人達です。
「看護師なんだから介護してくれて当然」なんて言ってるくらいですから。
そんな時、A子さんはハズミで1回だけ職場の医師と浮気をしてしまったそうです。
それ自体は、いけない事ですがA子さんは突然正気に戻ってしまいました。
もちろん浮気は1回キリで終わったのですがA子さんは、自分がまだ30代だということに気づいたのです。
なぜ、自分が夫の両親の居座る家のローンを払って、将来彼等の下の世話をしなければならないのか。
なぜ、自分の意見も聞かずに進められてしまった同居生活を受け入れなければいけないのか。
そして、夫と夫の両親が、これほど強気で自分達の要求を押し通すのは
「子供がいれば離婚なんてできないだろう」
「親権を渡さなければ離婚なんてできないはず」
と高を括っていることもわかっていました。
A子さんは、結局子供達を置いて家を出て離婚しました。
親権と養育権は夫のものになりました。
看護師の仕事は定時に帰れるとは限らないし、当直もあります。
小学生二人を誰もいない家で留守番させるより、夫の両親と一緒にいた方が良いと、A子さんは考えたそうです。
今まで、A子さんに家事を押し付けていた姑は、突然忙しくなりました。
子供二人はA子さんの休日、遊びにきて泊まっていきます。
家が近いので、子供達はいつでも母親の家に来ることができるのです。
何が子供のために良いかは、他人にはわかりません。
でも一つだけ言えるのは、同居する時に夫と夫の両親のゴリ押しがなければ、それなりに幸せな家庭が継続していたはずだということです。
A子さんの希望を聞いて、夫婦が二人で話し合っていればこんな結末にはなっていなかったのです。
A子さんの元夫は今、必死で後妻に来てくれる女性を探しているそうです。
A子さんの代わりに家のローンを払って、狭い家で親と同居して、子供を育ててくれる女性がいるとでも思っているのでしょうか。
フィフティフィフティが信条
「二人は常に対等でフィフティフィフティの関係でいたい」
と本気で思っているタイプは要注意です。
デートでもきっちり割り勘、結婚後の生活費や家のローンも全部割り勘。
最初の「対等な関係でいたいんだ。二人はいつもフィフティフィフティでいよう」というセリフ。
これだけだと、ちょっといい人にさえ思える発言ですが、実際はちゃんと真意を確かめておくべきです。
「僕も家事とかちゃんと手伝うから、君も思い切り仕事にうちこんでくれよ」
という意味ならいいのですが。
もし彼が「対等=割り勘」と思っているなら、大変です。
二人の年収が同じ額なら問題ない発言ですが、たいていは女性の方が不利です。
女性は妊娠出産、育児で思うように仕事ができない時期もあります。
夫の方が高収入なのに、生活費を割り勘にするなんておかしな話です。
結婚後のお金の話は、子供ができる前に話しておくべきです。
もし、仕事を辞めて子供と一緒に過ごす時間をとりたいのなら、そこをハッキリ言っておかないと必ずもめます。
このタイプは、ちょこっと家事を手伝ったりもするので、自分のことを「理解のある夫」と思い込んでいたりします。
先ず、二人の年収が違うのに「フィフティフィフティ」はあり得ないことを、最初に言っておかなければダメです。
女性側が途中で気づいて不満を言っても、なかなか変わってはくれません。
若い頃は二人の年収がそれ程違わないため、女性側が最初に割り勘を受け入れてしまう場合もあります。
年齢と共に相手の年収は自分より増えていくのに、割り勘のまま生活するわけにはいきません。
男性側はなんとか割り勘生活を続けたがります。
一度割り勘の美味しい生活を味わってしまうと、なかなか変える気にはならないのでしょう。
最初から割り勘に応じる気はないことを、ちゃんと伝えて置いてください。
二人で助け合って生活費やローンを払うことと、「割り勘」は別物です。
例えば手取り25万前後の妻がマンションや車のローン、生活費、子供の教育費、積み立て、保険料や遊行費など割り勘で全てを支払っていくとどうなるでしょう。
自分にキャリア構築より子供との時間を優先した結果、年収が下がってしまうのは良くあることです。
自分の服なんて買えないくらい困窮しても、高収入の夫の方は自分のお小遣いも十分確保できます。
でも、こんな不公平な生活が一生続くわけありません。
結局は妻の方が離婚を切り出すことになります。
外で完璧な人
外では完璧に優しくて周囲に気を使って、仕事もできて部下にも慕われて。
あまりにもいい人すぎて、欠点が見当たらない人も要注意です。
外でそこまで高い評価を受けるには相当気を使って、ストレスを抱えているはずです。
そんな男性がストレスを発散できるのは、家庭しかありません。
私の所に相談に来た女性の夫がまさにそんなタイプでした。
結婚前、夫になる人の同僚や上司から「○○君は、本当に素晴らしい人です」
「もし○○君が怒っていたとしたら、それは絶対に相手に非があると思う。そのくらい優しくて人間ができてるんです」
と言われたそうです。
女性社員からは「○○さんみたいな人と結婚できるなんて羨ましい」と言われるくらい、夫は人格者だと思われていました。
ところが結婚してみると、夫はただの暴君でモラハラの見本のような人物でした。
妊娠中にも関わらずティッシュの箱を投げつけられたり、罵声を浴びせられたり。
奥さんはたまりかねて、夫の上司に相談に行きました。
なんとか彼を説得してもらいたかったのです。
ところが上司からは「なんてひどいこと言うんですか!あんないい奴をそんな言い方で陥れるなんて」
「あいつがそんなこと言うはずありませんよ。私は彼を信じます」と言われてしまい、誰も奥さんの話を信じてくれませんでした。
周囲からはひどい女扱いされて、味方は誰もいない中なんとか離婚しましたが、
完璧な男性が家の中でも完璧な夫でいてくれるとは限りません。
たいていは、外で力尽きているので家庭では、ムスっとして愛想の欠片もありません。
家に帰ってまでサービスしていたら、体を壊してしまうので仕方ないことですが、過度な期待はしない方がいいようです。
実家大好き男
実家好きの男性の中には、奥さんの両親とも仲良くやってくれる家庭的で優しい男性も大勢います。
双方の家族とうまく付き合ってくれるので、親戚同士が皆仲良く波風が立ちません。
面倒なのは奥さんの実家に対抗意識を持っていたり、マウントをとろうとする男性です。
妻の実家におかしなコンプレックスがあったり、下に見ている男性は結婚後に何かと自分の家族本位の行動に走ります。
妻の実家をバカにして自分の家族の方が上である、といった態度を平気でとるようになり、妻には自分の両親に従うように要求してきたりもします。
このタイプは話し合っても無駄です。
妻の実家の両親の方が色んな意味で上であったとしても(資産や学歴、人柄など)、あえて欠点を見つけ出して貶めるようなことを言ってきます。
友達や知人の前でわざと言うことも。
「俺は妻の実家をすごいなんて全く思ってない。あんなの大したことないし」と人前で言いたいわけです。
お正月やお盆は当然のように自分の実家に帰省するし、妻を自分の家族に奉仕させようとするので、本当に救いがありません。
サイン①
このタイプは、結婚前からサインを出している事が多いのも特徴です。
あなたが実家の家族の話をした時、彼はどんな顔をしていましたか?
例えば、あなたの家族が新車を買ったり、家を新築するなど、彼の家族より経済的に豊かな話をしたときの反応です。
別に自慢ではなく何かのついでに話したことなら、普通の相槌がかえってくるのが当たり前です。
「えーお父さん新車買ったの?いいなー」とか「楽しみだねー」
くらいが普通です。
彼の表情や言葉に棘はありませんでしたか?
このタイプの男性は「たいした車じゃないじゃん」とか「なんで新築なんかするんだよ」とか、ちょっとおかしな返事をしている場合が多いのです。
付き合っている時は、その違和感を思い過ごしとして受け流している場合がほとんどです。
あなたにとっては、これといって意味のない会話であっても、彼のゆがんだコンプレックスは、結婚後の生活に大きく影響する場合あるので、ちゃんと見極めてください。
サイン②
自分の家族の方が上であることを、何かと押しつけてくるタイプも色んな形でサインを出しています。
あなたを自分の両親に紹介した後で
「両親が君のことを認めてくれた」
「結婚を許してくれた」
「君の学歴のことは気にしてないって言ってくれたよ」
「君を嫁として迎えてもいいって言ってくれた」
相手の両親に会った時は緊張しているので、なんとなく流してしまいそうな言葉です。
でも、この言葉は裏を返せばこうです。
「君は俺の家より下なんだから、認めてもらえたことをちゃんと感謝しろよな」
「結婚を許してもらえたんだから、俺の家族に尽くさなくちゃな」
「迎え入れてもらえることをありがたく思ってくれよ」
お互いに相手の両親に対して
「私、あなたの御両親に気に入ってもらえたかな?」
「二人の結婚を、君のお父さんは喜んでくれそうかな?」
といった会話は、マナーとして相手を立てているだけなので普通です。
でも、何かと自分と自分の家族が上であなたを下に位置づけるような会話は、言葉のアヤなんかではありません。
間違った見分け方
ある結婚相談所の人が
「優しい男性かどうかを見分けるには、彼の車に中で熱いコーヒーをこぼしてみてください。先ず、あなたが火傷をしていないか心配してくれる男性は優しい人。車を汚された事で文句を言う男性はダメ」
という内容のツイートをした事があります。
男性だけでなく女性達からも
「自分を試すためにわざわざ車にコーヒーをこぼすような女性は、こちらからお断りだ」
「人が大事にしている物をわざと汚して、性格を試すようなマネは人としてどうかと思う」
といった意見が多く、この結婚相談所の人が勧める「試し方」は不評でした。
自分が大事にしているバッグや、お気に入りの服にわざとコーヒーをこぼして、反応を探る男性がいたら、私達女性はその場で別れるのが正解です。
わざわざ相手を試すような行為は、結構相手にバレているものです。
「試された」という不快感は、二人の関係にヒビが入るきっかけにもなります。