因縁とは、過去に起こったことが原因となって現在の生活に影響を及ぼすことです。
努力しているのに、なぜかうまくいかない事が続いた場合は、何かの因縁が潜んでいるかもしれません。
前世の因縁を断つ方法
因縁には3種類あります。
- 前世の因縁
- 先祖の因縁
- 現世の因縁
それぞれ悪い因縁を断ち切っていかなけば、なかなか幸せにはなれません。
ここでは前世の因縁を断つ方法について、ご紹介します。
前世の因縁とは
自分の前世での行いが、現世の自分に影響を及ぼしている事です。
前世で行った事が原因となって、今回の人生が恵まれていたり、うまくいかなかったりします。
前世でつんだ徳が、今回の人生では幸運となって返ってくることもあります。
ですから今回の人生で、できるだけ来世に持ち越す悪い因縁が残らないよう、普段の言動に注意することも大事です。
前世の因縁は、今回の人生で解決するべき問題を提示している場合があるので、人生の宿題だと思ってとりくんでください。
敵同士が家族だった場合
前世で敵同士だった者同士が、今回の人生では家族として生まれてくることがあります。
こんな場合は、やはり家族の仲が悪くケンカばかりすることになります。
互いに憎みあったり暴力沙汰になることさえあります。
この因縁の課題は「水に流す」ということです。
憎悪や恨みを水に流して、次の人生に持ち越さないように解決するため、今回は家族として生まれてきたのです。
自分で因縁に気づいて憎しみを捨て去ることができれば、この因縁はそこで消滅します。
相手が自分と同じように憎悪や憎しみを捨てて、優しく接してくれなくても、それは構いません。
なぜなら、自分の因縁は自分でしか解消できないからです。
(優しく接するというのは、あくまでも怒りの感情を捨てるということであって、借金の肩代わりをしたり、相手の言いなりになることではありません。)
憎悪や恨み、怒りを持ったままだと、次の人生でまた同じ課題を与えられます。
つまり、また同じ家族に生まれてきてしまうということです。
憎しみを捨てて水に流したら、その人の因縁は消えて課題を終えたことになります。
でもカップルの場合は違います。
前世で敵同士だった二人は、絶対に結婚してはいけません。
家族に生まれてきた場合は避けようがありませんが、夫婦は違います。
一時的に恋愛感情が生まれたとしても、すぐに憎みあうようになります。
敵同士が男女として出会ってしまった場合は「すぐ逃げること」です。
どちらかが(たいてい女性)徹底的に食い物にされるか、暴力沙汰になります。
その結果、さらに憎悪と恨みが残ります。
前世の因縁に今回の人生の憎しみを上書きして、次の人生に持ち越すことになってしまいます。
ちょっとした口論が激しいケンカに発展したり、激しい感情を引き起こすことが重なるのであれば、一緒になってはいけない相手かもしれません。
恩人だった場合
私の知り合いの女性は、面倒ばかり起こすご主人に振り回されていました。
でもなぜか、別れたくても別れられなかったそうです。
おまけに迷惑をかけっぱなしの御主人の方は、悪びれることもなく平然としているので彼女のイライラは相当なものでした。
ある時、その女性は霊能者に相談しました。
本心では「もう別れてしまいたい!」と思っていたそうですが、前世の因縁を知って考えを変えたそうです。
前世でその女性は崖から川に落ちてしまいました。
その時危険を顧みずに急流に飛び込んで助けてくれた人が、今の御主人だったそうです。
彼女は前世の借りがあるため、御主人に迷惑をかけられても離婚せずに面倒を見ていました。
御主人が当然のように彼女の助けを受け入れていたのは「命がけで助けた恩を返してもらっているだけ」ってことだったそうです。
彼女は「それで謝りもせずに平然としてたのね。もうあきらめて仲良くやるわ」と言っていました。
今回の人生は前世の命の恩人との出会いだったので、ケンカをしながらも夫婦の縁は切れなかったのです。
貴族だった場合
前世で王様や貴族だったとしても、今回の人生とは関係ありません。
今回は貴族だった時に作った因縁を、解消するために生まれてきたのです。
前世が華やかだったから、今回の人生も玉の輿に乗れるというわけではありません。
例えば、女性を大勢泣かせて恨みを買っていたら、今回の人生では自分が泣かされる立場になったりします。
貴族だった時に政敵だった人物を陥れたり、謀略を用いていた場合は、今回の人生で自分が人から陥れられることもあります。
王侯貴族だった時、飢えた民衆に対して冷酷にふるまった人物が、その因縁を解消するために今回は、食べるものにも事欠くような人生を送る場合も。
ですから、今のこの人生も心の持ち方や生き様が、来世にもつながっているのです。
前世で一緒だった人達
前世で一緒に過ごした人達とは、今回の人生でも出会っています。
前世で仲のよい家族や友人だった人達は、今回の人生でも良い関係を築けます。
親しい関係にはならなくても、どこかで手助けしてくれたり、役に立つアドバイスをくれたりします。
反対に敵同士だった人達からは、同じように騙されたり悪口を言われたりするものです。
この場合の課題は、やはり「水に流すこと」「関わらないこと」です。
今回の人生では憎悪を持ち越さないことが課題です。
そのためには、わざわざ友達になろうとしたり、付き合ったりしてはいけません。
距離をおいて付き合うのが正しい方法です。
私には以前、私に執着してきて離れない友人(?)がいたのですが、彼女はずっと
「私達は前世で親友や家族だったことがある。あなたはいつも私を助けてくれた。今回の人生でも出会えたのは前世から続く縁だから、ずっと仲良くしようね」
と言っていました。
私はそんな彼女のことを気持ち悪いとしか思えなかったので、前世の話は彼女の作り話かインチキ占い師の適当なでっち上げだったのでしょう。
前世で良い関係を築いていていた人とは、お互いに相手を思いやったり暖かい気持ちを持つものです。
例え何か縁を感じて好意を持っていても、相手が同じように感じていない場合は特別強い縁のある間柄ではありません。
前世の因縁を解消する方法
現在抱えている問題が、前世からの因縁かどうか普通はわかりませんよね。
自分の因縁が何なのか、わからないまま暮らしている人がほとんどです。
それでも因縁の解消のためにできる事があります。
恨みや憎悪の念をもたない
前述の通り、憎悪の念を持ってしまうと、それを来世にも持ち越すことになってしまいます。
そのためには、自分に危害を加えそうな人、嘘をついたり酷いことを言ってくる人など危険な人達とは距離をおくことです。
前世の悪い因縁がからむ人物と一緒にいると、必ず酷い目に合わされます。
そしてもし今誰かを憎んでいたら、すぐにその想いを捨てる努力をしてください。
その憎しみが自分の因縁になってしまうからです。
現世だけでなく来世でも損をします。
人の恨みをかわない
人の念というのは恐ろしいものです。
嫌われる程度ならいいのですが、恨みや憎悪の対象になるような事をしでかしてはいけません。
例えば、学生時代のいじめや、人を騙して損害を与えたり。
自分は忘れていても、相手はずっと覚えているものです。
「人に酷いことをした」という因縁は、いつか必ず自分に返ってきます。
実際に会う機会があるのなら心からの謝罪や賠償が、相手の恨みを少しは和らげてくれるかもしれません。
もし、相手の人生が変わってしまう程の事をしでかしているなら、手紙でもなんでもいいので謝罪してください。
現世だけでなく来世でも報復を受けることになります。
神仏への祈念
神仏に感謝して祈念することで、因縁による障りが軽減します。
参拝するだけでなく、自宅でも神棚をお祀りするなどして、少しでも御加護をいただけるよう、毎日の祈念が因縁を解消してくれます。
良い事をする
人に親切にしたり良い行いをすると、相手に喜ばれたり感謝されるものです。
この小さな良い事も徳をつんだことになるので、前世の因縁を軽減する助けになります。
人の悪口を言ったり、足をひっぱたり意地悪をしたりすると、因縁を増やすだけです。
来世で背負う因縁が重くなるだけなので、できるだけ「新しく悪い因縁は作らない」ことが大事です。
祝詞の奏上
前世の因縁が何なのかわからない時は、解消の仕方もわからないものです。
そんな時は、色んな占い師や霊能者を周って視てもらうより、大祓の祝詞を何回も奏上することをおすすめします。
(おかしな宗教に関わると大金を失うだけで、因縁が解消されるわけはありません。)
祝詞の奏上は前世の因縁解消に効果があります。
大祓の祝詞は検索すれば出てきますし、神社の社務所でも売っています。
できれば神棚にお札をお祀りして、そこで祝詞の奏上をしてください。
もう一つ、光明真言を毎日48回唱えるのも因縁消滅につながります。
これもネットで検索すれば出てきます。
付き合ってはいけない人達
因縁を解消して新しく悪い因縁を作らないためには、自分の心構えだけでは足りません。
前述の通り、前世で敵同士だった人と関わることは避けるべきです。
前世からの課題は「敵と仲良しになる」ことではなく「憎悪や恨みの念を水に流す」ことです。
敵だった人達と親しく付き合うと、必ず酷い目にあったりケンカになったりします。
その結果、新しい因縁まで増えてしまい、それを来世に持ち越すことになるので関わってはいけないのです。
前世の敵だった人は、なぜか理由もなく攻撃してくるものです。
酷い言葉や陰険な悪口など。
たとえ最初は普通に付き合っていても、途中からお互いの気持ちが変わってきます。
敵意を持っていたり、反対になぜか執着してくる人も要注意です。
付き合いを続けると、ちょっと嫌いとか、合わないな・・・といったレベルではなく「大嫌い」「不幸にしてやりたい」といった前世からの念が顔を出してくるのです。
なぜ、この人はこんな悪意を持っているのだろう、と思う事があったら先ず、距離をとってください。
誤解を解こうとしたり、関係を修復するために自分から近づいたりしてはいけません。
カップルでも因縁を持っている二人は、たいてい激しいケンカをしていたり、一方が攻撃的になるものです。
その事に気づいたら、距離をおくしかありません。
なんとか穏便に別れるのが一番いい方法です。
一緒にいて我慢しても、二人の関係が良くなることはありません。
もちろん、あなたが相手に合わせたり耐えたりしても、因縁は解消されません。
あなたが不幸になるだけです。
もともと一緒になってはいけない間柄だったのです。
異性との付き合い方
異性と簡単に関係をもってはいけません。
接触によって、相手の因縁をもらってしまうからです。
自分の因縁を解消するだけでも精一杯なのに、相手の因縁まで背負わされるのは大変です。
先ず、自分のオーラが穢れます。
人から良い因縁をもらうことは先ずありません。
もらい受けるのは悪い因縁だけなので、お遊びで簡単に関係を持ってはいけないのです。
自分の因縁が相手にいくこともありますが、それで自分の因縁が解消されるわけではありません。
風邪を人にうつしても、自分の風邪が治るわけではないのと同じです。
恐ろしい因縁を持つ人と関係を持つと、自分の人生も巻き込まれる大惨事となります。
付き合う相手は、一緒にいて穏やかで優しい気持ちになれる人を選んでください。