人間関係に疲れたら今すぐ試して!2冊のノートで劇的に変わる発散方法~心理カウンセラーも勧める書き方

職場や学校、ご近所やママ友、面倒な親戚など。

私達には疲れる人間関係が沢山あります。

自分の許容限度を超えてしまって、人間関係に疲れてしまった方に試していただきたい方法をご紹介します。

 

 

疲れる人間関係とは

ストレスの全くない人間関係はありません。

でも私達はたいていの場合、どこかでストレスを発散できています。

美味しいデザートや家族との時間、友人とのおしゃべり、趣味の時間など。

楽しい時間をすごす事で、イヤなことや面倒なこと、傷ついたり我慢したりした事を忘れることができるのです。

でもストレスが大きすぎたり、発散する間もなくたまっていくと、疲労困憊して精神的に追い詰められていくことになります。

毎日少しづつイヤなことを吐き出して、プラスの事だけを記憶に残していく方法をご紹介します。

私がOL時代に始めて、今でも欠かさず続けている方法です。

 

 

shinreikobe.hatenablog.com

最初にやること

先ず、ノートを2冊用意してください。

名前はなんでもいいのですが、私は黒ノート、白ノートと呼んでいます。

PCのメモ帳やスマホではなく、ボールペンで書いてください。

自分で一文字づつ書くという行為が大事だからです。

シャーペンではなくボールペンで書く理由は後の文章で説明します。

 

 

黒ノート

黒ノートには、その日あったイヤなこと、腹の立つこと、人に話すほどでもないけどムカついたこと、などを書き込みます。

この時、自分の感情について書いてはいけません。

「めっちゃ腹がたった」

「ホントにイヤなヤツ!大嫌い!」

など、どんなに理不尽で酷い目にあったとしても、「自分がどう思ったか」「どう感じたか」については書かないでください。

悪口もダメです。

 

なぜなら、怒ったり傷ついたりした時に、自分の感情を文字にしてしまうと、怒りのリミッターがはずれて止まらなくなるからです。

悪口や「大嫌い!」という言葉がどんどん湧き出てくると、忘れていたはずの昔の出来事まで思い出して怒りが増幅されてしまいます。

 

黒ノートの書き方

黒ノートに書くことは、「いつ」「どこで」「誰と」「何があったか」「何を言われたか」だけです。

例えば(ムカつく)ママ友と、どこで会って何を言われたのか。

その時あなたは、どう返したか。

他に一緒にいたのは誰と誰か。

時系列順に、その時の会話をそのまま書いてください。

職場で誰に何を言われたのか。

その経緯と状況、会話を全て書き出します。

「今日あったイヤなことを全部ノートに吐き出す」と意識しながら、書いてください。

書き終わったら、「もう自分の中にイヤな出来事は残っていない」とイメージすると、スッキリします。

イヤな記憶を全てノートに移してしまったことにするのです。

これは自分を暗示にかける練習でもあります。

「ノートに全部書きだしたから、私の中の怒りやストレスはゼロに戻った」

とイメージしてから寝てください。

 

黒ノートを書く目的①

黒ノートを書く目的は悪口を言わずに発散することです。

私は1週間か10日ほどして読み直すことにしていました。

落ち着いてから読むと、大半はとても下らないことだと気づきます。

その時は腹が立ったり傷ついた事が、文字に書き起こすと

「うわ・・・しょうもなっ」

と気づきます。

「こんな下らないことで、いちいち傷ついてはいけない」

「この程度で怒るなんて、私ってちっちゃいわ」

と反省したり

「こんなことで逆上するなんて、あの上司ってやっぱりアホっぽいな」

「この人って毎回騒ぐ内容がホント下らないな。本気で相手にしてはいけない人だな」

と相手のしょーもなさに気づいたり。

10日前には「悔しい!」と思っていたことが、下らなく思えてきます。

 

黒ノートを書く目的②

たまに誤解に気が付くこともあります。

「相手はそんなつもりで言ったのではなかったかもしれない」

「相手は何か誤解したまま、文句を言ってきたのだろう」

「私が誤解したまま言い返したのが、この言い争いのきっかけだったのかも」

など、冷静になって考えると「そもそもが誤解だった」なんてことはよくあります。

 

そのためにその場での会話を全て書き出すのです。

読んでいると、お互い誤解したまま平行線をたどっていることもあるはずです。

 

時間がたって読み返した時「下らない」とか「誤解だった」「私も至らなかった」など気持ちに変化があった場合、私は赤いペンでバツ印をつけることにしていました。

解決済みのマークです。

 

黒ノートを書く目的③

下らない悪口や嫌がらせ、誤解はともかく、中には深刻なハラスメントもありますよね。

そんな時は後で必ず「言った」「言わない」の争いになります。

そのために、「いつ」「どこで」「誰が」「何を・・・・」を書くのです。

ボールペンで書かれたノートは、裁判でも証拠として採用されます。

シャーペンと違って、ボールペンで書いたものは後から改ざんできないからです。

そのため、ルーズリーフではなくノートに書くのです。

全てを時系列順に、書き残しておくのは大事なことです。

私の知人の会社で、ある従業員がセクハラ行為をしていたそうです。

被害女性が訴えたため、双方が弁護士を立てたのですが、彼女は全ての記録をとってありました。

最初は否定していたセクハラ部下も、証拠と証人がそろっていたため最後は認めたそうです。

セクハラ社員はクビになり、私の知人は監督不行届きで慰謝料を全額払うことになりました。

このように一線を越えた相手と戦うには、ボールペンで日時と場所を時系列で書いたものが役に立ちます。

 

白ノート

白ノートには、嬉しかったこと、感謝していることを書きます。

どんな小さな出来事でもかまいません。

このノートには、自分の感情をいっぱい書きます。

「ありがとう」「嬉しかった」「あの親切な人に幸あれ♪」など。

日常、感激するほど、親切な人に出会うのは稀なことです。

でも「ドアを開けてくれた」「落とした小銭を拾うのを手伝ってくれた」など小さな親切は身の回りにありますよね。

1日の終わりには、それを忘れているだけです。

小さな親切を思い出して「感謝の言葉」をいっぱい書いてください。

 

何もない日でも食事はしているはずです。

誰かがお米や野菜を作って、流通させてくれたから自分の手元にあるのです。

料理してくれた人や売ってくれた人、作ってくれた人への感謝の言葉を書いてください。

 

白ノートを書く目的

「ありがとう」という感謝の言葉には、幸せを引き寄せる力があります。

人に親切に感謝して、相手の幸せを願うことによって、自分の運気も上がります。

ノートに書こうとすると、小さな出来事も思い出しますよね。

そのまま寝ていたら、人から受けた小さな親切を思いだすことなく「今日も何もいいことなかった」とか「疲れた~」だけで終わってしまいます。

 

親切にしてもらった時の「嬉しかった」という気持ちを、もう一度思い出して反復することにより、「嬉しいこと」を引き寄せることにもなります。