安倍元首相の銃撃事件について、捜査をしているのはお花畑警備と批判されている奈良県警。
つまり、メディア側は現行犯逮捕された山上の供述内容を、奈良県警から聞かなければいけないので、忖度があるのかも?というニュースです。
須田慎一郎氏のお話まとめ
ジャーナリストの須田慎一郎氏によると、安倍元首相の銃撃事件の際の奈良県警の大失態の裏には、ある不祥事があったそうです。
そのお話をまとめました。
銃撃事件があった7月8日、安倍元首相は本当なら長野に応援演説に行っていたはずでした。
ところが前日の夕方、長野の自民党県連から「長野行きは取りやめてほしい」という連絡が入ったそうです。
長野入りを避けた理由
3年前、札幌市で安倍総理の街頭演説を、ヤジで妨害していた男女2人が、警官によって離れた場所に移動させられたことに対して「排除は違法で精神的苦痛を受けた」として、北海道にあわせて600万円余りの賠償を求めていました。
その結果、札幌地方裁判所の廣瀬孝裁判長は、警官の行為は違法であるとして道にあわせて88万円の賠償を命じました。
長野には以前から組織的にヤジをとばすグループがいたため、騒ぎを起こされることを恐れた自民党県連が、今回の応援演説を辞退してきたということです。
奈良県警の不祥事とは
奈良西署では、7月8日に重大が不祥事を発表することになっていました。
今年の1月に、奈良西署は「実弾5発が行方不明になっている」と発表しました。
窃盗事件として捜査されたのですが、その結果が、なんともお粗末で「ただの数え間違い」だったのです。
容疑をかけられた署員は、鬱病を発症し弁護士をたてて抗議する事態となりました。
実弾の管理責任が問われる事件なので、副署長以下3名の処分が決まりました。
その発表を巡って奈良西署と奈良県警がすり合わせを行っている最中に、安倍元首相の奈良行きは伝えられたのです。
正直、大混乱の最中に大物の奈良入りが決まり、奈良県警は警備計画書の作成どころではなかったようです。
安倍元首相の警備計画書
本来、警備計画書は現地調査を行った上で、作成するそうです。
でも今回の奈良行きが決まったのは、前日の夕方でした。
その頃、奈良県警も奈良西署も翌日の不祥事発表を前に、てんやわんやの状態。
本部長の承認は8日の午前中だったそうです。
これでは、本当に現地調査を行って検討した結果、作成した警備計画書だったのか怪しまれても仕方ありません。
安倍元首相銃撃は11時30分くらいでした。
問題は、あの「後ろがら空き警備」だけでなく、そもそも警備計画書の段階から杜撰だったのです。
なぜか小さな扱い
この銃撃事件の捜査は奈良西署で行われています。
捜査状況や供述内容を教えてもらいたいメディアは、奈良西署や奈良県警に忖度があって、この不祥事を小さく扱っているのではないか?という疑いすら感じてしまいそうです。
現場の後ろがら空き警備も酷いものでしたが、「実弾の数え間違い」を起こした奈良西署で、安倍元首相の銃撃事件が捜査されているのですね。
本当に単独犯なのかどうか?
それを奈良西署が捜査しているってことですね。