ウソの種類別にウソつきが持っている癖や特徴をご紹介します。
よく「視線をそらす人は嘘をついている」と言いますが、まっすぐ人の目を見ながら嘘をつける人なんて大勢います。
でも、会話の内容や反応で嘘を見破ることはできます。
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わかりやすい嘘の見抜き方
警察では取り調べの時、うんざりするくらい何度も同じ質問をするといいます。
嘘をついている人は何回も話すうちに、少しづつディテールが変わってくるのです。
私達も人と付き合う時、以前聞いた話と少しづつ細かい設定が変わって来た場合は、その人物をあまり信用しない方がいいかもしれません。
例外として関西人にありがちなのですが、悪気はなくても「受けよう」としてだんだん話を面白くしてしまうことがあります。
ちょっと盛って話を面白おかしくしただけなら、要注意人物というほどではありません。
でも、笑いの要素が全くないウソは問題です。
それがただのコンプレックスの裏返しであっても
「平然と人に嘘を語ることができる人物である」
という事に違いはありません。
「自分の経歴や出自について嘘をつける人物である」
という事は「自分の得になることなら嘘や不正も行える」という事でもあります。
また、自分の経歴や出自にコンプレックスを持っているというわかりやすい性格は、見栄っ張りで自己顕示欲が強く攻撃的な人ということです。
コンプレックスは誰にでもあるものですが、それが「嘘」という形で表れるのは相当深い闇を持っている人です。
もし彼氏や彼女が自分の経歴や家族について、嘘をついていたら・・・残念ですが長く付き合う相手ではありません。
粘着されないうちに自然消滅に持ち込みましょう。
自分の出自を盛る人
私の知人女性で、自分がいかに裕福な家庭で育ったか、聞かれもしないのに語る人がいました。
情報商材を売っていて、かなり成功を収めているのですが
「私はお金だけはいくらでもある家庭で育った。でも母親の愛情に恵まれなくていつも愛に飢えていたの」
と誰も聞いていないのに自分からしゃべります。
初対面でいきなりそんな話をされて、ちょっと驚いたのですが、これは彼女が考えた自分の設定です。
私は中高大と女子高育ちで色んな女性を見てきました。
大企業の創業者一族、大学教授や医者、土地成金、大企業の重役クラス、パチンコ屋など色んな家庭で育った女性達を見渡しても、自分から
「私はお金だけは十分すぎるほど与えられて育った」
などと言った人は見たことがありません。
私はこの設定は彼女のコンプレックスを表しているのだろうと思っていました。
そして「母親の愛に飢えた子供時代」は同情をひいて「私って強いだけじゃなくてこんなに弱くてもろい一面もあるの」というアピールです。
ウソがわかったポイントは、「豊かな子供時代」について、彼女は具体的には何も言わないことです。
「家には有り余るほどの資産があった」とか「どんな高価なものでも与えられた」とはいくらでも言いますが、それだけです。
「子供時代はどこでお買い物をしていたの?」とか
「幼稚園や小学校はどこ?」
「習い事はどんなものをしていたの?」と聞くと、はぐらかして言いません。
裕福な家庭で育った人はたいてい、幼稚園や小学校時代のエピソードについて、自分からは話しませんが、こちらが聞くとたいてい喜んで話してくれます。
彼女は賢い人なので、多くを語るとウソがばれてしまうことを知っているのです。
この女性は法的にはギリギリセーフといった商売をしていて、一時は被害者の会ができたほどでした。
ただ、法的には訴えようのないものであったため、何もできなかったそうです。
法的にはどうであれ、彼女が「自分の得になること」のためなら詭弁を弄する人物であること。
人に損害を与えても、それを「ビジネス」と言い切れる人物であることは、間違いありません。
聞いてもいないことを自分からアピールしてくる人は、たいてい面倒なコンプレックスの持ち主です。
そして、それが嘘だった場合は要注意人物です。
「ただの見栄っ張り」として流しておくのはいいのですが、心の中では「信用にならない人物」として一線を引いておくべきです。
感情的になる人
相手の話が変わってきた時、どうでもいい話題ならスルーしますが、仕事や経歴についての内容が変わってきた時は問題です。
本人の記憶違いや言い間違いならいいのですが、信用していい人物かどうか確認しておくにこしたことはありません。
言い間違いや記憶違いを指摘された時は、
「すみません。勘違いしてました」
「あ・・言い間違えてましたね。正しくは〇〇です。」
と普通に訂正するものです。
間違いを指摘したり、以前の話との相違点について聞いた時の反応を見てください。
「いや!そんなこと言ってないじゃないですか!」
「だから!違いますよ!」
「〇〇だって言ってるじゃないですか」
みたいに、声のトーンが明らかに変わった時は、嘘を指摘されて焦っている証拠です。
しかもそれは、危険な嘘であることが多いのです。
相手の声が上ずったり感情的になった時は、その人物と距離をおくか信用しないようにしてください。
私は以前、Aという知人男性から投資話をもちかけられたことがあります。
金額は60万という微妙な額でした。
60万なら弁護士を立てた方が高くつくし、警察も本気で取り合ってはくれません。
結局泣き寝入りする額ですよね。
私は当時20代だったので、騙しやすいと思ったのでしょう。
確かに私はちょろそうに見えたに違いありません。
でも、ちょろさ故に心配してくれる人もいたのです。
Aの知人が私に
「Aの実家は父親と兄弟が〇〇△の仕事をしていてね、××駅を降りて東にちょっと行った所にお寺があるんだけど、その向かい側が父親の自宅なんですよ」
と教えてくれたのです。
彼の父親と兄弟は固い仕事をしていて、家族の金銭トラブルは絶対に許されない立場でした。
Aはその後、一日何回も私に電話をかけてきて
「投資の話を進めよう。JR関連の話だから。元本は保証されてるから」
と言ってきました。
もちろんJRには何の関係もありませんし、銀行員以外の人が「元本は保証されている」なんて言ってはいけません。
それに本当に儲かる話を、赤の他人に持ってくるわけはないのです。
他人にはバレないように、自分が独占するに決まっています。
実は途中まで、私はちょっと面白がっていました。
嘘つきがどんな話をするのか興味があって。
「あなたには夢はないですか?ありますよね?夢を実現させるためにはお金って必要じゃないですか。この話は誰にでも紹介してあげられるわけじゃないから、早く決めてしまわないと・・・あなただから紹介してあげたんですよ。僕にも夢があって、家族にいい暮らしをさせてあげたいとか。家族に何かあった時に守ってあげるには、やっぱりお金が必要だって思うんです。そう思いませんか?」
といった調子でいくらでもしゃべるのです。
「ところでAさんの実家って××駅を降りてちょっと行った所のお寺の向かい側なんですってね」
「お父様は〇〇△の仕事をなさってるんでしたよね」
と私が言った時、彼の声は突然それまでと調子が変わりました。
一瞬黙った後、「え?違うけど!?なんでっ!?」と早口で言った後、突然電話を切ったのです。
その後、二度と電話はかかってきませんでした。
これはとってもわかりやすい例ですが、話の矛盾点を指摘されて感情的な対応をする人は、割と重大な嘘をついています。
病的な嘘つき
息を吐くように嘘をつける人は本当にいます。
例えば、私が以前見かけた嘘つきさんは、実在の有名人の名前を出したり(もちろん有名人とは全く関係ありません)友達であることをアピールしていました。
大企業の創業者一族や有名芸能人の名前を出したりして、自分が彼等の仲間であるかのような壮大な話をするのです。
私の周りでは騙されて「あの人すごいよね」なんて言っていた者もいました。
そういえば、前述の詐欺未遂A氏も「ホリエモンと友達」と言っていました、
きっと堀江氏は全国の怪しげな人達から「友達」ってことにされているのでしょうね。
でも、冷静に考えればわかるはずです。
「一代で財を築いたシビアな人物が、こんな頭の悪そうな男と友達になるだろうか」
「ガードの固そうな有名人や、自分の名前を利用されないように、日頃から友達を選んでいるであろう立場の人達が、こんなちゃらそうな男を仲間にするだろうか」
「私でさえ、この男の口の軽さには引いてるのに、地位や立場のある人がこんなのと付き合うだろうか」
実在の人物の名前を語った嘘は、結構信じてしまう人がいるものです。
このタイプは、全員が詐欺を働くわけではないようです。
ただ、自分の妄想を事実のように語っているだけの場合もあります。
「すぐばれる嘘をつく人がいるわけない」
「こんなしょーもない嘘をつくわけない」
こんな思い込みは危険です。
相手の目をまっすぐ見ながら嘘をつける人は沢山います。
皆が自分と同じ「いい人」ではありません。
結婚相手や付き合う相手の嘘は、早めに見破っておいた方がいいに決まっています。
後で「あの時、なんかおかしいと思った」と後悔しないよう、会話の中でのディテールの違いを指摘された時の反応を見てください。
妄想や願望を事実のように人に話してしまう人は、虚言癖といってたぶん治りません。
これは精神病です。
早めに逃げてください。
関わり合いになると、あなた自身がウソの一部となって彼の話に登場することになってしまいます。
目の動きを見てみよう
ふだん、意識していない時の表情を観察してみてください。
人に見られていることを意識していない瞬間、相手はどんな表情をしているか。
目の動きはどうか。
上目使いや横目で人をチラチラ見ていませんか?
顔を動かさずに目だけ動かして人を見る人は、要注意です。
人と向かい合っている時は、嘘がバレないように相手の目をまっすぐ見て話すのですが、ふとした瞬間の目つきに卑しさは表れます。
息をはくように嘘をつく人
「まさかそんな嘘をつくはずがない」
「友達を騙すなんてありえない」
「すぐばれるってわかってる嘘をつく人なんていない」
こんな思い込みは本当に危険です。
「私達は仲良のいい友達だし」
「私はあの人にずっと親切にしてあげてきた。そんな私を騙すわけない」
「立派な家庭で育った人だ」
「地位や立場のある人が嘘なんてつくはずない」
これらは全部、こちらの勝手な思い込みにすぎません。
自分の目的を果たすための嘘は「当たり前のこと」と思っている人種は一定数います
。
彼等の中では、騙される方が悪いのです。
嘘がバレても平然としているので、被害にあった側が唖然としてしまうこともあります。
小さな嘘だからといって、水に流してはいけません。
信用ならない人物として、自分のブラックリストにのせておいてください。
異性のウソ
小さな嘘を「何か勘違いだったのかも」とか「そんなに悪い人じゃないし」なんて甘い対応をしてしまうと、相手はそれをちゃんと観察しています。
「ウソがばれても大騒ぎしない人だ」「なんだかんだで見逃してくれる」という事を見透かされてしまうのです。
特にカップルの場合、浮気や内緒の借金、最初に聞いていた話と違う事実が出てきた時の対応を間違えると、どうしようもない嘘つきの人生に巻き込まれてしまいます。
最初にウソが分かった時点で別れなければ、時間がたてばたつほど逃げられなくなっていきます。
例えば「夫が内緒で作った借金が判明したけど子供がいて離婚できない」という女性。
でもずっと以前から、その男性はその場その場でどうでもいい嘘をつく、だらしない男性だったはずです。
女性側が「彼と別れたくない」「結婚したい」「もうウソはつかないって約束してくれたから」なんて甘い対応をした結果、自分で自分を不利な状況に追い詰めていっている場合は多いのです。
相手は「嘘がバレてもウヤムヤにできた」というこれまでの成功体験があるので、ずっと嘘つきのままです。
「謝ればどうせ許してくれる」と完全になめられています。
道端に落ちているゴミにつまづいたと思って、別れるしかありません。