先祖の因縁を断ち切る~正しい供養の仕方~御先祖様のお知らせと願望成就のために必要な心得

先祖の因縁を断ち切る正しい祀り方

私は15年程前から関西を中心に霊視鑑定と、因縁解消や願望成就のための護符をご相談者様の状況に合わせて作成しています。

その中で「これはご先祖様の因縁を解消しなければ、問題は解決しない」というお知らせを感じることがあります。

先祖の因縁というと
「うちの御先祖様は皆優しくて立派な人達です」
「悪事を働くような者はいませんよ」
「ちゃんとお墓参りはしてるから大丈夫」

と反論されることがあります。

先祖の因縁という言葉から、ご先祖様を悪人扱いされたと、誤解しているのです。
でも、成仏できないご先祖様がいたとしても、決してその方の生前の行いが悪かったからではありません。


私の体験も交えて、先祖の因縁の恐ろしさと供養によって断ち切る方法をお知らせしたいと思います。

因縁が解消されれば、御先祖様は子孫を応援して願望成就のために、後押しをしてくださいます。

 

 

 

先祖因縁が起こる理由

我が家は大丈夫と思っても、偶然あなたの身に起こっていないだけで、家族の誰かが因縁を受けてしまうこともあります。
一家を代表して一人だけが、因縁を受けてしまう場合も多いのです。
特に何もしらない子供に出てしまった場合は、本当にかわいそうです。

親か祖父母が気づいてあげないと、子供にはどうすることもできません。


一人だけ因縁をうけてしまった方は
「どうして私だけが?」
と思われるでしょう。

実は私も家族の中で一人だけ因縁を受けていたので、お気持ちはお察しします。
でも因縁を受ける人は供養を続けると、その分必ず大きな御加護がいただけます。
決して損しっぱなしではないので、大丈夫です。

 

これといって因縁に苦しんでいない方は、「他の家族は本当に大丈夫かな」と思い返しつつ、参考にしていただければと思います。

そして改めてご先祖様への感謝と共に、供養をしてくれている祖父母やご両親にお礼を申し上げてください。
先祖供養を代々続けていくのは、大変なことなのですから。



先祖の因縁とは

先祖の因縁は前述のように、ご先祖様が悪いわけではありません。
ましてや悪意で祟ったり、子孫を困らせたいわけでもありません。

まだ自分が成仏できていないことを知らせて、助けを求めているのです。


普通はなかなか、ご先祖様からのSOSとは解釈しませんよね。

自分の責任、結婚運が悪い、病弱なだけと思って、先祖供養に無関心なまま過ごしている方が大勢います。

事故や病気、倒産、離婚など、自分の責任ではないのに中途挫折や不幸が続く時は、先祖因縁による災いかもしれません。

 

先祖の因縁はどんな時に起こるのか


①思い残しがある

この世に未練を残していたり、悔しい、寂しいなどの辛い思いが解消されていない場合です。

まだ幼い子供を残していたり、残念無念の思いを抱えたまま亡くなった方など。

 

以前、佐藤愛子さんと本で読んだ話ですが、病気で亡くなった若い女性が成仏できずに子孫にすがっていたそうです。

その理由は、

「自分のために誂えた振袖に一度も袖を通すとこができなかった。あの振袖が妹のものになってしまうのが口惜しい」
というものでした。
「振袖を着たかった」という若い娘さんらしい気持ちと、健康な妹への嫉妬から長い間成仏できずに苦しんでいたのです。

この若い女性は、決して悪くはありません。
最後に振袖を着せてあげればよかったのに、とは思いますが、急なことで家族もそこまで気が回らなかったのかもしれません。


このように思いもよらない理由で、成仏できずにいるご先祖様は多くいらっしゃるということです。

 

②悪意でなくても人の恨みを買っている場合。

商売上のトラブルや舌禍事件など、「悪意で傷つけたわけではないが、人の恨みをかってしまった」という因縁です。

相手はずっと恨んでいるので、その想いがご先祖様の成仏を妨げます。

傷つけてしまった側はとっくに忘れていても、相手の恨みが続いている限り子孫が禍を受けてしまいます。

 
④納得していない

突然の事故や急死の場合、ご本人が亡くなったことがわからない場合があります。
何が起こったかわからないまま、事故現場に留まって成仏なさっていないのです。

戦死した方にも多くいらっしゃいます。

 

 

⑤祀り忘れ

昔のことは、ちゃんと伝わっていない場合があります。
子孫はちゃんと供養しているつもりでも、何代か前に忘れられているご先祖様がいらっしゃることがあります。

離縁して実家に戻っていたり、直径の子孫が途絶えていたり、幼いころに亡くなった場合などです。
祀り忘れの場合、お寺の過去帳家系図を調べただけではわからないことがあります。

戸籍謄本を取り寄せて確認すると、見つかるので気になる方は調べてみてください。

 

水子

水子供養は意外と忘れられがちです。
水子は両親の元に留まって、無事に生まれてきた兄弟姉妹と共に成長している場合があります。

 

⑦自殺者

あまり表ざたにしたくないため、供養がおろそかになってしまうこともあります。
こんな方こそ、ねんごろに供養して差し上げてください。

 

先祖の因縁が原因で起こること

うまくいきかけていたのに、毎回途中で失敗してしまうことが続いたらご先祖様からのSOSかもしれません。

他には離婚や倒産、病気、事故が続くなど。
なぜ、こんな目に合うのかと思った時は、先ず自分自身の問題がないかどうか考えてみてください。

暴飲暴食で病気になったのなら、ご先祖様はなく自分の行いのせいですよね。

でも、「なぜ?」と思う事態が続いたのなら、ご先祖様の供養に力をいれてみてください。

 

 

先祖供養の正しい作法

先祖供養はお仏壇で、手を合わせるだけではありません。

私もこの仕事を始めるまでは、お線香をあげて手を合わせれば十分だと思い込んでいました。

まだ成仏なさっていないご先祖様に対しては特に、正しい作法で毎日供養を続けることが大事です。

 

①お供えもの

お供えするのは、おはぎや五目御飯のおむすびが基本です。
お供えものは6個にしてください。
後でお下がりをいただくことを考えて、小さなおむすびにしたり、おはぎを半分に切って3個を6個分としてお供えしても大丈夫です。その他、季節の果物や故人の好きだったもの。

 

お煎茶
香りの良いものを濃いめに淹れてください。


私は若い頃、お供えのお煎茶を切らしてしまったことがありました。
コンビニのお茶でも構わないだろうと思って、お供えしたところ
「もっと濃くて美味しいお煎茶が飲みたい」
という祖母の声が聞こえました。
ご先祖様はちゃんと、私のあげるお経を聞いてお煎茶を飲んでくれていたのです。

嬉しさと申し訳なさと共に、ちゃんと苦情を言いに来る祖母に懐かしさを感じました。


供養が終わったらお供えしたものは、「ご一緒にいただきましょう」と心の中で言ってから召し上がってください。

 

②お線香

お線香は白檀がおすすめです。
数は7本。


③お経

つい、省略しがちですがお経は大事です。
ご先祖様はちゃんと聞いていてくださいます。


ご先祖様のお名前を読み上げたあと、

般若心経を3回
光明真言を48回
を唱えます。

経本はお仏壇屋さんか大きな本屋さん、ネットで買えますよ。

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般若心経、光明真言、観音経など有名なお経がいっぱい入っています。

どちらもネットに上がっていますので、買わなくても大丈夫です。

毎日お経をあげていると、暗記できる短いお経です。
YouTubeでもお寺の方が、般若心経や光明真言の動画をあげていらっしゃいます。
参考にしてみてください。

 


お仏壇がない場合の供養方法

実家を出ているとお仏壇がない場合も珍しくありません。

そんな時は、半紙に薄い墨でご先祖様のお名前を書いてください。

①〇〇家先祖代々の霊位
 有縁霊
 無縁霊


②○○家水子の霊位

③○○〇〇の霊位(ご祖様の戒名と生前にお名前を書きます)


この半紙をできるだけ自分の顔より高い所にはってください。

はった半紙の前にお供えを置いて、できれば朝晩御供養してください。

無理のない範囲で大丈夫です。

 

特別に供養したい場合

お墓参りやお仏壇での供養以外にもできる、特別供養です。
高野山四天王寺書写山円教寺など、宗派に関係なく供養できるお寺にお参りしてください。