お墓参りの正しい作法~先祖の後押しで良い運を呼び込む

お墓参りというと、たいていはお盆とお彼岸に行くものですよね。

でもお墓が遠方にある場合、定期的にお参りするのは大変です。

でも、なんとか時間を作ってお参りなさってください。

自戒の念をこめて、おすすめします。

 

 

 

お墓参りの重要性

実家の近くなどお参りしやすい場所にお墓があれば、一年に何回かお参りできますよね。

でも、なかなかそうはいきません。
父方と母方、嫁ぎ先と三か所あれば、なおさら大変です。

私も以前は、母方まではなかなか行けないわ・・・と思って何年も行っていなかったのですが、優れた霊能者である師匠から
「それは神仏不敬罪です」と言われてしまい、怖くなってお参りしたことがあります。

 

神仏不敬罪とは

この世には沢山の恐ろしい罪がいくつもあります。

強盗や〇人、暴行、詐欺など。

でも、神仏の世界において「神仏不敬罪」は最も重い罪に当たるそうです。

私たちを災難から守り、困難な状況の中から救い出してくださるのは、神仏の力です。

「え・・・悪気はないし。知らなかったし。忙しかったし。誰も教えてくれなかったし。」

と思われるかもしれません。

でも、不敬は不敬。
重罪に当たるそうです。

 

本当にあった話

①順風満帆の人生が

私の母の従弟は東京で大手の商社に勤めていました。
彼は奥さんの実家から、家業の会社を継いでほしいと頼まれていたのですが、大手企業でバリバリ出世街道を進んでいるのに、田舎の会社を継ぐ気などなかったそうです。

順調に出世して張り切っている時、彼は突然不幸に襲われました。

背中に原因不明の激痛が走り、夜も眠れなくなったそうです。

どこの病院に行っても、全く異常はありません。
異常がないということは、治療法も薬もない、ということです。

 

しまいには医師から「朝、お散歩とかしてみたらどうですか」と言われてしまいます。

完全に気の病にされてしまったのです。

夜は痛みで眠れないため翌朝は仕事にならず、結局商社を辞めざるを得ませんでした。

あんなに嫌がっていた田舎の会社を継ぎますが、痛みは一向に治らずノイローゼ寸前の状態が続いたそうです。


②文字の中にあったもの

ちょうどその頃、私は母方の祖父と祖父の実家のお墓参りに行く機会がありました。

私は当時、母の従弟の体調など全く知らなかったので、本当は祖父のお墓参りだけで帰るつもりでした。

でも、せっかくこんな遠方まで来たのだからと、祖父の実家まで足を伸ばしたのです。

かなり遠方でしたが、師匠がついてきてくれました。


祖父の実家はもともと米問屋で、敷地内には大きな蔵がいくつか並んでいたそうです。

きっと景気に良かった頃に建てたのでしょう。

私の肩くらい高さがある石の台の上に大きな墓石が建っており・・・それがいくつもあるのです。

 

「どうやって掃除すればいいの・・・」
と座り込みたくなるような有様でした。

柄杓の水ではとても間に合わなかったため、師匠がお寺の人からホースを借りてきてくれて、お墓掃除が始まりました。

祖父の実家の家族は全員東京に出ており、毎年何回かお寺にお供えを送って、お墓の管理を丸投げしていたそうです。

でもお寺の人が、こんな大変なお墓掃除など代わりにしてくれるはずはありません。


歯ブラシを使って文字を彫ってある部分を掃除していた時、墓石の裏の文字に何か石のようなものがはさまっていることに気づきました。

蛹が石化したもののようで、歯ブラシの柄の部分を使ってゴリゴリ削り取ってようやく取れたほどの固さでした。

半日かかりでお墓参りを終え帰路についたのですが、その日の晩の夢に曾祖母が何人かの先祖と一緒に出てきてくれました。

笑っていたので、喜んでくれていたのでしょう。

 

1週間後の知らせ

私がお墓参りから帰った1週間後、背中の痛みに苦しんでいた従弟から母に電話があったそうです。
珍しく明るい声で
「〇月〇日の晩から突然、背中の痛みが治ったんだ。」と。


〇月〇日は、まさに私がお墓参りで石化した蛹を削り取った日。

場所も墓石の裏側と、先祖からのサインだったとしか思えない話です。

私はすぐに母の従弟に、お墓参りのことや石化した蛹の話をしたのですが、ピンときていない様子でした。


口では「代わりにお参りしてくれてありがとう」
と言うのですが、
「田舎の会社を継いで、時間に追われることがなくなったし、ストレスも減ったから治ったのだ」
と思っていたようでした。

 

そんなタイプの人なので、その後先祖にお礼を言ったり、真面目に供養するといったことはありませんでした。

それは彼の問題なので、私は自分にできる供養を続けて行こうと思っています。

 

お墓参りの正しい作法~墓相学の専門家に聞いた話

お墓参りに行くと、石にジャブジャブ水をかけまくっている方を見かけます。

これは苔がはえてしまうので、よくありません。


①用意するもの

粗塩一袋
ワンカップ清酒
古いタオル
歯ブラシ
スポンジ

お線香7本
おはぎ6個
お花か榊
お経本

 

②順序

〇粗塩をひとつかみ取って、自分の家のお墓の周りにまいていきます。
これは結界として、よその浮遊霊が入ってくるのを防いでくれます。

 

〇周囲に生えている雑草を抜きます。

 

〇お寺で貸してくださる桶に水をはり、その中にワンカップ清酒と粗塩半分を入れて混ぜます。
この水はお清めの効果があります。

 

〇桶の水を墓石にかけて、スポンジで汚れを優しくとっていきます。
水はジャブジャブかけるのではなく、汚れを落とすためにかけます。

 

〇文字を彫っている部分には、中に虫が卵を産んでいたりします。
歯ブラシでこすって、キレイにしてください。

 

〇タオルで水分をふき取ります。
真夏は自然に乾きますが、季節によっては苔の原因になってしまいます。

 

〇お花か榊をお供えします。

 

〇墓前におはぎ6個をお供えします。

 

〇お線香7本をあげます。

 

〇般若心経3回、光明真言48回をあげます。
手を合わせるだけでなく、お経もあげてさしあげてください。
聞いていてくださいます。

 

〇定期的にお参りできる方は別ですが、できない方は帰る時に必ず、お花とおはぎを回収してください。
お花が残ったままだと、すぐに枯れてしまいます。
そこに虫が寄ってくるため、よくありません。
お花を残して帰る場合は、お寺の方にお願いしておいてください。

 

〇おはぎはどこかに捨ててください。
お仏壇にお供えしたおはぎは、「ご先祖様と一緒にいただくもの」なのですが、お墓のものは別です。
結界をはったとはいえ、完全ではありません。
他の浮遊霊がついているかもしれないので、捨てて帰ってください。
昔は海か川に流したそうですが、現代ではやってはいけません。
見つかって怒られます。

 

〇後片付けを終えて、帰りの車に乗るまで、または墓地を出るまで、残りの粗塩を自分の後ろにまきながら歩きます。
その時、後ろを振り返らずに歩きます。
車に乗る前に、自分の肩にも粗塩をかけてください。

これで後についてくる浮遊霊を祓うことになります。

 
③最後に仕上げ

お墓参りの後は、どこかでお食事をするか、お茶とケーキなどを召し上がってください。

その時、ご先祖様もその場にいてくださるという気持ちで、「ご一緒にいただきましょう」と心の中で念じてください。

 

月命日などにお参りできればいいのですが、なかなか行けない時はお仏壇で御供養なさってください。
ご先祖様は、縁談や健康、商売繁盛など色んな場面で、子孫を守ってくださいます。
何か異変があった時は、お墓参りに行かれてみてください。
私の親戚の者のようにお知らせである場合もあります。