私は占い鑑定を仕事にしているのため、裕福な起業家の方達ともお会いすることがあります。
たいていのお金持ちは合理的な精神だけでなく、スピリチュアルな観点から見た
人として本来あるべき姿を守っている方が多いように思います。
成功しても瞬間風速で終わってしまう人と、どんな危機があっても乗り越えて第一線に戻ってくることができる方の違いを観察してみた結果です。
起業して成功した方達がどんな思考で毎日を過ごしているか、まとめてみました。
成功者の根底にあるもの
起業するからには、先ずお金第一主義だと思いがちですが、そうではありません。
もちろん数字にはシビアですが、決して金の亡者ではありません。
夜を徹して頑張って働くのは、「金のため」ではなく、無理やり言葉にするとしたら「愛」なのではないかと思います。
これから自分が養っていく家族への愛、ずっと一緒に働いていく従業員への愛、自社の製品やサービスを利用してくれる人への愛、地域への愛が彼らの根底にあるのです。
愛があれば、人は金の亡者にならずにすみます。
「お金は人を狂わせる」と言いますが、本当にそうなってしまう人は大勢います。
それは地獄、畜生道に落ちる・・・ということなので、年収が何億あろうと幸せにはなれません。
本人が気づいていないだけで、それはとても惨めで不幸なことです。
仕事なので先ずは利益を上げることが第一なのですが、
「家族に安心できる良い暮らしをさせてあげたい」
「従業員とその家族達にも安心して暮らしてもらいたい」
「ずっと彼等についてきてもらいたい」
「自社製品やサービスを買ってくれた人達に喜んで欲しい」
「自分の住む地域や社会に貢献したい」
という考え方が根底にあるので、どんな場でもリーダーとして慕われ尊敬されます。
自分で社長風をふかせてマウントを取る人は、私がみてきた長続きする成功者の中には1人もいませんでした。
「人から尊敬される」というのは、経営者にとって一番大事なことかもしれません。
危機に陥った時「ざまあみろ」と思われるか「何か自分にできることがあれば、お役にたちたい」と思ってもらえるか。
それまでの生き様を、周囲の人達はちゃんと見ています。
同じ経営者同士ならなおさらです。
自分の利益ことだけを考えている人は尊敬などされません。
神仏への尊崇の念
私がお会いした経営者の方達の多くは神社仏閣への参拝を(こっそりと)続けていました。
「時間があれば伊勢神宮にお参りする」
「自宅と社長室に神棚がある」
「氏神様には毎月お供えをする」
など。
彼等は合理的な考え方だけでは、成功が長続きしないことをちゃんと知っているのだろうと思います。
この世界は自分の力だけで回っているのではない、ということです。
神仏を信じない人からは「迷信深い」「縁起かつぎ」などと言われますが、そうではありません。
成功する人はたいてい、謙虚に
「この成功は自分の力だけではない、神仏やご先祖様の御加護のおかげである」
とわかっているので、常に感謝の気持ちを持ち続けています。
愛国心
これはネトウヨという意味では決してありません。
この言葉が嫌いな方は読み飛ばしてください。
国を思う気持ちというのは、自分の子孫や故郷、育ててくれた両親、先祖、自分を形成した文化や歴史,住んでいる地域など、大切なもの全てにつながっています。
「自分の家族だけが幸せでお金があればいい」という考え方では、成功は長くは続きません。
自分が育った国の文化や歴史を大切にできない人、理解できない人は尊敬されません。
人が決して口に出しては言わないことですが、教養や育ちの良さというものは、こういった所からにじみ出るものです。
政治家の好き嫌いや、支持政党ではなく、
「自分の育った国や共同体を愛し、歴史と文化を守る心」
この精神はその人の人柄やオーラに現れます。
先祖供養
成功して幸せに暮らしている人は皆、先祖供養を大切にしています。
私は以前、「バブル時代の社長」とお話したことがあります。
バブル時代の成功者なので、その方はプール付きの豪邸に住んで、毎晩豪遊していたそうです。
同じバブル仲間の社長何人かと一緒に、ホステスさんを連れて豪勢な海外旅行をしたり、水の代わりにドンペリを飲んだり。
その当時は、今では想像つかないくらい日本中が浮かれていたようです。
その社長は当時、ある有名人のタニマチだったのですが、一緒に食事している時「社長、お小遣いください」
と言われ小切手に100万円と書いて渡しました。
でも翌朝気が付くと、酔っぱらって1000万円と書いていた、というのです。
それでも「まあいいよ。とっておけよ」と言ったそうです。
でも、バブルがはじけてその方は何もかも失ってしまいました。
当時の遊び仲間だった経営者達も全員、ドン底に落ちました。
その社長は倒産して、そのまま浮かび上がることはできなかったそうです。
でも、かつての仲間の中で、なぜかギリギリ助かって会社を立て直した人が何人かいました。
あとで、彼等と自分の違いは何か・・色々調べてわかったことがあったといいます。
それが先祖供養です。
助かった人達は成功してから、きちんと先祖供養をしていたらしいのです。
立派なお墓を建てたり、御仏壇に手を合わせたり。
豪邸に遊んでいただけではなかったのでした。
遊んで浮かれていた人にセカンドチャンスはありませんでしたが、先祖供養を大切にしていた人達は、ちゃんとご先祖様の御守護をいただけたのです。
声と言葉
成功が長続きする経営者は、たいてい明るくて肯定的な表現をします。
声もちゃんとお腹から出している方が多いようです
成功したビジネスマンで蚊の鳴くような声でしゃべったり、甲高いヒステリックな声を出す人を、私は見たことがありません。
相手に安心感を与えるような落ち着いた声で話す人がほとんどです。
これは男女関係ありません。
話す言葉も、肯定的で前向きな言葉を選んでいます。
そして「10年後は~感じにしたい」という遠い先の計画をよく話します。
来月や来年についても、ちゃんと考えているはずですが、口にだして語る言葉は
10年20年先であることが多いようです。
人の言葉には言霊といって、強い力があります。
明るい将来の計画について話す事は、幸運を引き寄せることにつながります。
付き合う相手の選び方
お金持ちがもっとお金持ちになる方法は?と聞かれたら、私は
「自分よりもっとお金持ちと付き合うこと」と答えます。
自分よりお金のない人と付き合うと、相手の支払い能力に合わせることになります。
しかも、相手にイヤな思いをさせないよう、自分も相手と同じ生活でレベルであるかのように、話を合わせなければいけません。
たまに、付き合う程度ならいいのですが、毎回合わせているうちに自分の感覚まで、相手の金銭感覚に同化してしまいます。
例えば
「このお店は高いからやめておこう」
「こんな高いお酒頼むなんて贅沢だ。やめよう」
と思う相手に合わせていると、自分も同じ生活水準になってしまうのです。
でも、自分よりお金持ちと付き合うと、豪勢で景気のいい話ばかりです。
「お気に入りのマッサージ師が見つかったので、自分専用に引きぬいて常駐させている」
「新しい別荘のお庭に川を作って鮎を泳がせてる話」など
聞いているだけで、こちらまで楽しくなります。
自分より上の相手と同じランクのお店に入ることも、だんだん自然になってきます。
コツはお金持ちの話を聞いて心から「よかった~」と思うことです。
この「この人はこんな贅沢ができて良かった。成功できて本当に良かった」
と思うことは自分に富を引き寄せる言葉でもあるのです。
成功者たちは、そのことを知っているので、人の成功を我がことのように喜んでくれる人が多いのです。
別にお人よしが多いということではありません。
人の成功を祝福することは
「共に成功を喜ぶ」ということです。
つまり、自分も成功の追体験をしているわけです。
自分が成功した時のことを思い出したり、相手の高揚感を一緒に味わったりするのは、
さらなる成功や富を引き寄せてくれる大事な法則です。