願いをかなえるには秘訣があります。
よく、自己啓発本なんかに
「強く願ったことは必ず叶う」
「口に出して言った願いは実現する」
なんて書いてあるのはご存じですか?
私の知人でその系統の本を読んで、そっくり真に受けてしまった人がいて周りは大変でした。
「私、常に周りから世話やいてもらわないとダメなの。だからいつもこんな風に(具体的な希望)私のこと皆でフォローしてほしい」
「あなた(私のこと)のお母さんに、私のことを実の娘みたいに思ってほしい。色んなお友達も紹介してほしい」
などと言いだし、周囲はキョトンとしていました。
「口に出して言った願いは実現する」という箇所だけ読んで、実践してみたのでしょう。
もちろん、彼女が口に出して言ったことは全滅で、変わった人と思われただけでした。
「口に出して言う」というのは、「耳から潜在意識に語りかける」という意味であって、口に出したら何でもOKというわけはありません。
願い事を選ぶ
潜在意識は願い事を選別してくれないので、どんな願いでも届いてしまいます。
例えば「大金持ちになりたい!」と願いつつ「無理だと思うけど」
と相反する2つのことを思うと、ネガティブな願いの方が叶うのです。
つまり、「無理だ」という潜在意識が勝ってしまうわけです。
例えば以前は豪邸に住んで、家政婦さんや運転手つきの生活をしていた人が、没落してしまったとします。
以前は大金持ちの生活をしていたわけですから「無理だ・・・」とは思いません。
その人は豪邸での暮らしを「現実のものとしてイメージ」できます。
かつては自分のものだったのですから当然です。
豪邸で暮らしたことのない人は、豪邸を現実的にイメージできませんよね。
ただの妄想や想像では、潜在意識は動いてくれません。
だから、現実のものにはならないのです。
「口に出して言っただけで叶う」のなら、10代の女の子は全員ジャニーズのアイドルみたいな彼氏ができるし、男性は皆グラビアアイドルと付き合っているはずです。
自分の願いを現実的にイメージして「願いが叶いました。ありがとうございました。」と念じることが成功の秘訣です。
金運アップを願ってみる
「5万円欲しい」という願いならどんな人でも、現実的にイメージができますよね。
今の月収+5万円あれば、どんな生活になるか、何が買えるかすぐにイメージできるはずです。
「新しい靴や服を買う」「家族と食事に行く」「両親を旅行に連れて行く」「もっといい部屋に引っ越す」など、その使い道が現実のものとして浮かんでくるはずです。
自分なりの使い方をイメージした後「5万円を受け取ることができた。嬉しい。ありがとうございます。」
と心の中で感謝してみてください。
「欲しい」ではなく「もう受け取った」とイメージするのです。
大人ならたいてい、5万円を手にしたことはあるはずなので、現実的なイメージがわくはずです。
でもいきなり今まで手にしたことのない金額は難しそうです。
先ずは5万円からイメージしていくと、潜在意識に通じやすくなります。
恋愛について
恋愛についても、見果てぬ夢を妄想するのではなく、今までの成功体験をイメージします。
「優しくてお金持ちで超エリートで浮気しなくて私の話をちゃんと聞いてくれる人で・・」
「美人で優しくて料理が上手で一歩下がって自分を立ててくれて尽くしてくれる女性が・・・」
なんて妄想の方が楽しかったりしますが、これは現実的なイメージングではないので潜在意識に届きません。
「今までで一番楽しかったデート」
「異性に言われて嬉しかった言葉」
とにかく今までのモテた経験だけを思いだしてください。
「あの時は楽しかったけど、その後浮気が発覚して大喧嘩して。。。」
とかついでに、ネガティブなことまで思いだしてはいけません。
「楽しいデート」だけをイメージしてください。
初デートのドキドキする感じとか、モテた時のちょっと嬉しい気持ちをずっとイメージとして持ち続けると、また同じことが起こりやすくなります。
願いをかなえるコツ
「現実的にイメージする」ということが、願いを叶えるキーワードです。
矢沢さんはデビュー当時から「絶対スターになる。ビッグになってみせる」と口癖のように言っていたそうです。
たいていの本には「矢沢さんを見習って願い事は口に出して言えば叶う」と書いてあります。
まだスターになったことがないのに、なぜ彼の言葉は潜在意識に届いたのでしょう。
前述の5万円の話を思いだしてください。
矢沢さんは、小さなライブハウスで演奏している時、熱狂して彼のファンになってくれた人達のことを、成功体験として何度も思い出していたのではないでしょうか。
ファンに囲まれて演奏する時の快感や喜びを、何度もイメージしていると次々に同じことが起こります。
そして「ファンが今の2倍、3倍と増えていってどんどんスターになっていく」ことは、現実的なイメージとして潜在意識に届きます。
彼は「実際にファンに囲まれたり、コンサートで熱狂してもらう」という現実の経験をしているわけですから、潜在意識にちゃんと届いたのでしょう。
現実的なイメージ
これは別に願い事のレベルを下げる、という意味ではありません。
例えば、陸上部に入った高校生がいきなり「オリンピックで金メダルをとる」ことを
潜在意識に届くようにイメージをするのは無理ですよね。
先ず「陸上部の中で自分が一番いいフォームで走って、一番でゴールする」というイメージングから始めた方が効果的です。
「表彰台に立つ」「一番でゴールする」という小さな成功体験を味わうと、一番でゴールする自分をイメージしやすくなります。
その時の喜びや達成感を、地区大会や県大会でも味わえるように、勝利のイメージを潜在意識に送り続けます。
その延長線上の願いとして、「オリンピックで金メダルを手にする自分」をイメージするわけです。
一度も表彰台に立ったことのない人が、オリンピックの金メダルをイメージできるわけありませんよね。
小さな成功体験から初めて、その快感、喜びをずっと持ち続けることが大事です。
最初のステップを飛ばしては、せっかくのイメージングが台無しになります。
恋愛や出会い、仕事、金運でも成功体験を思いだして、その時の「やったー」という達成感や嬉しい気持ちを、何回も繰り返し潜在意識に送り続けてください。
気持ちの持ち方
願いを叶えたい時に、一番邪魔になるのは「嫉妬心」と「ネガティブな気持ち」です。
自分の願いを叶えたくて「うまくいきますように」と念じているのに、他人に対して
「あの人失敗すればいいのに」と思うと、「失敗」だけが潜在意識に届いてしまいます。
嫉妬心や怒りは、忘れてしまう努力をしてください。
「大丈夫。必ず叶う」と思い続けることも大事です。
芸能界に入ったばかりでパッとしない新人アイドルに「可愛い可愛い」と言い続けると、みるみるうちに本当に可愛くなるそうです。
それも潜在意識が助けてくれているのです。
自信が持てずにいた時、
「可愛いと皆が言ってくれた・・・ってことは私ってホントに可愛いのよね♪」
と思うとどんどん魅力的になれるのです。