嫌いな人と上手に付き合う方法~人間関係を断捨離してしがらみを整理する~楽に生きるための知恵

誰にでも面倒な人間関係はあるものです。

覚悟を決めて縁を切るほどでもないけど、付き合うのが面倒な相手。

嫌いな人と一緒に過ごすほど疲れることはありません。

私はふだん、占い鑑定をしている関係で、色んな方とお話をする機会があります。

その中で上手な付き合い方だな、とか、これなら楽だなと思った方法をご紹介します。

 

 

周囲の人を選別する

人間関係で苦労している人は、たいてい「私はしがらみが多いんです」と言います。

そのしがらみを先ず、整理するのです。


しがらみ とは「引き留め、まとわりつくもの。じゃまをするもの」という意味です。

どんな相手があなたにとって「しがらみ」なのか、ノートに名前と関係性を書き出していってください。

つまり、あなたにとって「嫌いだけど付き合っている相手」を書き出すのです。

ご近所、親戚、配偶者の家族、自分の身内、ママ友、会社の同僚、上司、取引先の人、友達色々あると思います。

 

その中から先ず、「経済的な恩恵を与えてくれる人」「恩恵のない人」に分けます。


次に、経済的な恩恵を受けていない人の中から、どうしても縁を切ることができない相手とそうでない人を分けます。

例えば、配偶者の家族と縁は切れません。

 

でもその他の人達とは、縁が切れても生活に支障をきたす心配はない、ということです。

「縁を切っても自分の生活に支障はない」のなら、大したしがらみではありません。

「いつでも縁を切っていいんだ」と思うと、少し気が楽になります。

 

経済的な恩恵を与えてくれる人

しがらみの中で「経済的な恩恵を与えてくれる人」は何人くらいでしたか?

会社の上司、経営者、取引先の人などでしょうか。

たとえ姑が大嫌いでも、経済的な恩恵を受けているなら、そこはメリットとして考えます。

二世帯住宅を建てた際、土地代や家のローンの大部分を相手が出してくれているなら、それは大きなメリットです。

何千万ものお金が浮いたわけですから。


経済的な恩恵を与えてくれる存在は、例え「しがらみ」と感じることがあっても、手を切ることはできません。

その相手から、ずっと恩恵を受け取りつつ、上手に距離をとって被害を最小限に食い止める方法を考えなければいけません。

取引先や経営者は、自分にとって命綱のようなものです。

好き嫌いで考えるのは間違いです。

 

対応策

相手を人だと思うから傷ついたり、辛くなったりするのです。

「どうしてあんなこと言われなくちゃいけないわけ?」

「本当に大嫌い!イヤな奴!」

と思いながら接するのは、精神的にもきついと思います。

ガマンしながら笑顔を見せるのは、辛いものですよね。

でも相手を同じ人間だと思うから、辛いのではないでしょうか。

人ではなく「お金」だと思って接してみてください。

あなたは「嫌いな上司やお客」に我慢して、笑顔で応えるのではありません。

「お金」に笑顔を見せるのです。

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取引先の人に深々と頭を下げるのも同じです。

「お金」に頭を下げるのは、別に辛いことでも面倒なことでもありません。

経済的な恩恵を与えてくれる相手に対しては、「お金」と割りきって接すると気持ちが楽になります。

もっとビジネスライクに考えて、「これは仕事だ」と思うことで、多少割り切ることができます。

これは、旅館の経営者の方が教えてくれた方法です。

 

経済的な恩恵のないしがらみ

これほどイヤなものはありません。

どうしても縁が切れない「しがらみ」との接し方は、上手に距離をとっていくしかありません。

 

例えばママ友とのお付き合いは、一生続くわけではありません。

せいぜい、子供が小さい間だけのガマンです。

割り切って「あと何年かでおさらばできる」と思って、合わせていればいいのです。

子供同士がずっと一緒に遊ぶわけではありません。

時が来ればスッパリ断ち切ってもかまわない関係です。

 

先ず気を付けなければいけないのは、その人物と縁を切った場合、問題がどこまで波及するかということです。

キッパリ縁を切ったらどんなにスッキリするだろう、と思ってもその後もっと面倒なことになったら意を決して離れた甲斐がありません。

例えば、小姑と縁を切った場合、他の家族や親戚が仲裁に乗り込んできたり、あなたが悪者にされるなど、さらなる面倒が押し寄せるかもしれません。

キッパリ切るのではなく、徐々に後ずさりをするように距離を置きましょう。

今まではガマンして応じていた頼みや誘いを、少しづつ断るのです。

「子供を預かってほしい」

「ちょっと寄ってもいいかな」

「一緒に子供を遊園地に連れて行きましょうよ。車出して」

といった誘いや頼みをあっさり断るようにしていきます。

「別の友達と予定がある」

「風邪をひいてて、とても無理」

「実家の家族が来るから」

相手がそれ以上言えないように、キッパリと断る習慣をつけていくのです。

何回か断られると、たいていの人はもう誘ってこなくなります。

でもケンカをしていると他の人に思われると面倒なので、偶然会った時は笑顔で挨拶しておきましょう。

 

 

ケンカをせずに別れる方法

一番いいのは相手に「一緒にいても前ほど楽しくないな」と思ってもらうことです。

今までは(仕方なく)同意していたことを、「私はそれ苦手だわ」と否定的な返事で返したり。

「でも、そんなに面白いとは思えない」

「それは違うんじゃないかな」

「無理だと思うけど」

「あなた、そういうのが好きなの?私達っていつも正反対ね」

など思いつく限り、相手の話にはネガティブな感想だけを返してください。

でも、他に縁を切りたくない人達が一緒の時は、我慢して普通に接しておきます。

 

ネガティブなな感想しか言わなくなったら、相手はあなたと一緒にいても楽しくない、と感じるようになります。

相手が話している時は、興味なさそうに相槌をうつ。

つまらなそうな顔をする。同意しない。

今まで我慢して合わせていた部分を徐々に辞めていくのです。

この方法だと、あなたの方からケンカを売ったわけではありません。

相手が勝手にあなたに対して不満を持つだけです。

文句を言われたところで、「同意しなかっただけ」「都合が悪いから断っただけ」なので、謝る必要はありません。

 

 

変えるべき事

あなたにとっての「しがらみ」が、どんな人達か整理してみると、全員と付き合う必要はないことに気が付くと思います。

「縁を切っても生活に支障のない相手」に対して、今まで過剰に気を使いすぎていたのであれば、これからは「素」で接してみてもいいのでは?
興味のない話題に合わせたり、ガマンして付き合っていたことを徐々にやめていくのです。

「経済的に恩恵を受けている相手」と「縁を切れない相手」には、ガマンして付き合うことも必要ですが、全員に同じサービスを提供する必要はありません。