面倒な人というのは、感情のコントロールができなかったり、理性的に話ができない人のことを指します。
そんな人達とマトモに関わると、こちらのメンタルがやられてしまいます。
面倒な人と上手に関わりつつ、自分を守る方法をご紹介します。
面倒な人との距離感
面倒な人は友達、家族、仕事関係、上司など多岐に渡ります。
その中には、仕事で相手をしなければならない場合もあります。
そんな時は距離をとりにくいものですが、心の距離を保つことは可能です。
できるだけ、心の距離感を保ちつつ相手をやり過ごす方法をご紹介します。
壁を作る
心の中に高くて厚い壁を作るイメージをしてください。
これは相手の感情の高ぶりに、自分まで影響されないためです。
相手の感情的な言葉は全て「この壁に遮られて自分の所までが届かない」というイメージを持って接してください。
相手の感情をストレートにぶつけられると、誰でも負の影響を受けてしまいます。
そんな時は「大きな壁が自分を守ってくれている」と感じることで、相手から受ける影響を抑えることができます。
逆上したり怒り狂ったり、クレームを言いつのったり、泣いたり同情を買おうとしているのは、あなたとは何の関係もない他人です。
他人の心の中や感情は、どうしてあげることもできません。
「私には関係ないこと」
「どうしてあげることもできない」
という大前提を先ず、自分の心の中で強く持ってください。
つまり、相手の感情に「同調しない」「影響されない」ということです。
その上で感情的になっている相手に対峙します。
ちょっと高い所から話したりすると、余計相手を怒らせるのであくまでも、相手に反論せずに丁寧に。
例えば職場で、自分には全く責任のないことで怒られたとします。
上司が怒りまくっていたとしても、そこで言い返したり傷ついたりする必要はありません。
「あぁ、怒りがコントロールできないのだな」
「何か家庭でイヤなことでもあったのだろう」
と心の中で思っておくと、相手の影響を真正面から受けなくてすみます。
相手が感情的になっている時、正論を言っても無駄なことです。
「はい、すみませんでした」「申し訳ありません」
だけで、自分だけは冷静に対応しておきます。
この場面を見た他の社員はどう思うでしょうか。
あなたが度重なるミスをしたなら別の話ですが、そうでなかった場合、興奮して怒鳴りまくっている上司と、冷静に対応するあなたの姿を皆は見るわけです。
良く考えたら、その場面で得をしているのは冷静に対応した側の人間です。
切り離す
前述の通り、人の心の中や感情を変えることはできません。
延々と愚痴を言い続ける友達の話を聞いてあげた後、真剣に聞けば聞く程、自分まで落ち込んだりイヤな気分になることがあります。
これは、あなたが相手の感情に同調してしまったため、マイナスに引きずられているのです。
友達の話を「ちゃんと聞いてあげる」「向き合って上げる」ことは大事なことですが、自分の感情まで相手と同化させてはいけません。
優しくて協調性の高い人ほど、マイナスの想念にとらわれがちです。
それは、相手の負の感情に自分まで合わせてしまっているからです。
「辛いだろうな。可哀そうに」
といくら思っても、その友達の状況を変えることはできないのです。
この場合、「聞いてあげたこと」が最大の友情です。
聞いてあげたことで、あなたの役割は終わりです。
その後、ずっと引きずってはいけません。
鬱病の友達の話を聞いてあげていると、聞いた本人まで鬱状態になってしまうことがあります。
落ち込んだ人の話は真剣に聞きすぎると、自分まで巻き込まれてしまいます。
自分の感情をコントロールできるのは自分だけです。
「影響を受けてしまった」と感じたら、しばらくその友達とは距離を置いてください。
これは冷たいことではありません。
その友達と一緒にあなたまで、落ち込んだからといって誰が救われるでしょうか。
また気分が上がって元気になった時に、話を聞いてあげればいいのです。
それができない場合は、テレビや映画など明るいものを見て気分を変えるようにしてください。
優しい人程、他人の感情に引きずられて、自分までメンタルをやられてしまいます。
早く忘れる
冷たいようですが、仕事や交友関係での面倒な人の事は、すぐに忘れるようにしてください。
世のお父さん達が、仕事の帰りにちょっと一杯飲んで帰るのは、職場であったイヤなことを忘れてリセットするためです。
お酒でなくても、仕事の後に1人でコーヒーを飲むとか、デパートを一周してみるとか、誰にも気を使わずに自分をリセットするための時間を作ってみてください。
いつまでも、頭の中に相手の言った言葉や、内容が残っていると、帰ってからもずっとそのことが頭から離れません。
忘れるためには、「他人の感情は私には関係ないこと」と割り切ることも必要です。
冷たいようですが、あなたがずっと他人の問題や感情を、引きずっていたとして何かいい事があるでしょうか。
あなたが一緒に苦しんであげたからといって、愚痴を言いつのる友達の問題が解決することはないし、あなたがどんなにムカついても、感情的な上司が落ち着くことはありません。
その現場で精一杯の対応をしたのなら、あとは忘れるしかありません。
怒っている上司には冷静に対処して、謝った・・・
友達の話を聞いてあげた・・・
それ以上、できることはありません。
割り切って、忘れるのが一番です。
忘れる方法
月並みですが、大好きなことに没頭するのが一番です。
子供やペットと遊ぶ、お気に入りのアイドルの顔を見る、好きな漫画を読む、美男美女が出る映画を見る、お風呂上りにアイスクリームを食べながら好きな音楽を聞く・・・
どれも、イヤなこと、辛いこと、鬱陶しいことを忘れさせてくれます。
これは、自分をリセットするための大事な時間です。
誰にも邪魔させてはいけません。
この時間に、面倒な人達からのさらなるライン、電話、メールが来ても気が付かなかったフリをして無視してください。
私の友人に、「ライン、電話、メールの返信は5時半まで」と決めている人がいます。
仕事なら別ですが、これはいい方法かもしれません。
その友人は9時頃、緊急事態でないかどうか一回チェックするそうですが、何もない場合の返信は次の日の午前中です。
いつもすぐに返信や折り返しの電話をくれる人が、少しでも遅れると文句を言われたりします。
「どうしてすぐに、折り返しの電話くれなかったの?待ってたのに」
「ライン見てくれたよね?」
など・・・
でも常に返信が遅い人、折り返しをめったにしない人は、あまり文句を言われることはありません。
その代わり、珍しくすぐに返信したら感謝されたりするものです。
ヤンキーがちゃんと挨拶しただけで「意外といい人」とほめられるのに、いつも真面目な好青年がたった一回挨拶を忘れただけで「見かけとちがって偉そう」なんて悪く言われるのと同じです。