誰にでも、理想の家ってありますよね。
「今の収入で実現可能な家」として考えるのではなく、夢のような理想の家です。
そんな豪邸が自分のものになったら、どんなに幸せだろう・・・って思うものですが実際は違います。
理想の豪邸を建ててはいけない理由
お金については一切考えずに、理想の家について考えてみてください。
実は「理想通りの完璧な豪邸」って、風水では建ててはいけないとされているんです。
「豪邸」はいいのですが、「完璧な豪邸」は自分の運気を下げることになります。
豪邸のリスク
先ず、風水とは関係なく、豪邸のリスクについて紹介します。
住み心地
大家族だったり来客が異常に多い家庭なら別ですが、持て余す程の部屋数があると、住み心地は悪くなります。
防犯上の危険もあります。
私の知人は、ある晩、自宅の階段で若い男性とすれ違ったそうです。
その人は息子の友達だと思って
「やあ、こんばんわ。君、なんて名前だったかな」
と言ったそうですが、その男性は黙って階段を下りていったそうです。
翌朝、息子さんに「お前の友達は一体なんなんだ。挨拶もしないで失礼なヤツだ」
と言ったところ、「昨日は友達なんて来てないよ」と言われました。
その人は、空き巣に入った泥棒に挨拶していたのです。
部屋数が多いという事は、窓や死角になる場所が沢山ある、ということです。
監視カメラや警報機をつけていても、昼間のうちに忍び込まれることもあります。
維持費
維持費だけでも、大変です。
私の知人で豪邸を建てた方がいるのですが、半年もしないうちに「思ってたのと違う」と愚痴るようになりました。
庭園を管理するには専門の人を雇わなければなりません。
プールや池、樹木、花壇の手入れなど、人手が常に必要です。
掃除も、家政婦さんを雇うことになります。
奥さん一人の手にはあまるため、仕方ないのですが「他人が常時自分の家に出入りする」ということでもあります。
また、光熱費問題もあります。
天井が高く、部屋が広いため光熱費は、最初の予想の3倍だったそうです。
売れにくい
「理想の豪邸」には、最初に建てた人のこだわりがたっぷり詰まっています。
ホームバーやお茶室、趣味の部屋など。
同じ趣味や嗜好のある人でないと、なかなか気に入ってはもらえません。
豪邸を買う人は、自分でもかなり強いこだわりを持っているので、なかなか買い手がつかないそうです。
風水から見た理想の豪邸
風水で見ると「普通の豪邸」は、建てる時の年齢や場所、方位、間取りさえ間違えなければ素晴らしい運気を運んでくれます。
でも「理想通りの豪邸」は、運気を壊します。
家を新築した時、心のどこかで「欲をいえば、もうちょっと広い庭が欲しかったな~」
「私の部屋、ちょっと狭いけどまぁいいか」と思っているくらいが、本当はベストです。
あまりにも大きな物を得てしまうと、その反動で同じくらい大きな物を失うことになるからです。
それは健康や財運、家庭運、家族の運気にも及びます。
お金もうけにも、実は同じことがいえます。
自分の持って生まれた器よりも、多くの財を持ってしまうと、他の運気を害することになります。
家庭運や健康運など。
常に「金金金!」と思っていると、財を引き寄せることはできるのですが、それと引き換えに別の運気を手放すことになるのです。
嫉妬の念
生きている以上、誰の気持ちも傷つけずに生活することは不可能です。
美人でスタイルのいい人は、容姿に恵まれない人の感情をどこかで傷つけているし、
デート中のカップルは、フラれたばかりで一人で歩いている人を傷つけていることがあるものです。
「傷つける」というより、相手が勝手に傷ついているだけなのですが。
この感情は、「心のどこかで相手の不幸や失敗を願ってしまう」という当人でさえ自覚していない嫉妬に変わっていきます。
豪邸は目につきやすく、偶然通りかかった知らない人も目にします。
人の感情なんて、わからないものです。
豪邸を建てた人物が、これまでどんなに苦労してきたか。
どんなに努力して必死で働いてきたか。
どれ程、多くの人から慕われ愛されているか、偶然通りかかって目にした人にはわかりません。
家族で狭いアパートに住みプライバシーもない生活をしている人、姑や小姑と同居して逃げたくても逃げられない人・・・
色んな人が豪邸を見る度に「いいなぁ、こんな広い家に住めて・・・」と思うはずです。
そのうちの何人かは、美人を見た時のブスと同様に「自分でも無自覚の嫉妬」の念を持ってしまうはずです。
豪邸は、「無自覚の嫉妬」に常にさらされています。