グッチ会長を暗殺した元妻 Patrizia Reggiani (パトリツィア・レッジアーニ) は、逮捕される前
「リムジンに乗って泣いているより、自転車で笑っていた方が幸せだという人がいるけど、私は泣きながらリムジンに乗る方を選ぶわ」
と言っていました。
パトリツィア・レッジアーニとグッチの事件は映画化されて、レディ・ガガが主演しています。
最近保釈されたようですが。
パトリツィアはともかく、普通はお金さえあれば幸せになれるとは限りません。
私は不幸な資産家を何人も知っています。
彼等がどうして幸せになれないのか。
そして、幸福感に満たされている人達が、やっていることをご紹介します。
お金と幸せの関係
お金に困っているのに、幸せな人はいません。
もしそんな人がいたとしたら、その人の代わりに泣いている家族がいるはずです。
本当に食事や住む場所にも事欠く状況で、幸せを感じるわけはありません。
不安でいっぱいのはずですから。
逆に、有り余る程のお金があっても不幸な人は大勢います。
お金を使っても楽しくないし、幸せを感じることもない、という人達です。
幸せになれない理由
上には上がいる
高収入を得るためには、色んな犠牲をはらって努力もしてきたはずです。
年収が3000万までいけば、幸せになれる。
5000万までいけば、もっと幸せになれる、と思っていたことでしょう。
でも、手に入ってみると最初は幸せを感じても、アッという間に消えてしまいます。
それは、自分よりさらに上を見てしまったからです。
上には年収1億越えがいっぱいます
そこと比較して自分はまだ足りない・・・と思ってしまうのです。
自分の何倍もの年収を得ている人達を見てしまうと、とたんに自分の生活が色褪せて見えるのでしょう。
お金=幸せ
と思ってきたので、「お金が足りない」=「今はまだ幸せではない」となってしまいます。
これは、美容整形を繰り返す女性にも似ています。
ぱっちり二重瞼になったら幸せになれる、男性にもモテるはずだと思っているのですが、もっとキレイな女性はいっぱいいるので、目が大きくなっただけでは思っていたほどチヤホヤされません。
そこでもっとキレイになるために、今度は顎を削ったり鼻を高くしたりするのです。
上を見るとキリがないのですが、そもそも「もっと稼ぎたい!」と強く思ったのは、上を見てきたからでもあります。
それに、「もっと上」を望むのは向上心でもあるので、悪いことではありません。
人の恨みをかっている
資産を形成するまでに、人を泣かせたり破滅させたりしていた場合、例えそれが法的にはセーフであっても、運勢には強く響きます。
あなたの不幸を毎日祈っている人がいたとしたら、怖くて幸せなんて感じられませんよね。
ふだんは忘れていたとしても、ふとした瞬間に思い出してイヤな気分になるはずです。
軽く嫌われる程度なら、それを糧に頑張ればいいのですが怨恨はもっと怖いものです。
相手の生霊が暗い影を落としているため、健康や家族仲に影響して幸せにはなれないのです。
生霊は悪霊より恐ろしいものです。
資産が自分のキャパを超えている不幸
運勢学でいうと、人が資産を形成しても幸せでいられる金額はそれぞれ決まっています。
個人差がありますが「ほどほどで止めておく」というのも、幸せを保つためには大事なことでもあります。
資産がある程度貯まったら、意識をお金から他のことに移した方が幸せになれます。
例えば100%満足のいく豪邸を建てるのは、運勢にとっては危険です
豪邸が悪いのではなく、「100%満足の行く豪邸」は止めた方がいいということです。
「もうちょっと大きなシャンデリアにしたかったな」
「もっと大きな木を植えて窓から眺めたかったのに、狭くて中途半端な庭になってしまった」
「もっと大きな家にしたかった」
このくらいの不満や後悔が残る家の方が、運勢に影がさすことなく幸せになれます。
運勢というものは、大きな幸せや満足を得てしまうと、必ずその反動がきます。
特に不動産は、大きな買い物なので反動が出やすいのです。
私の知人に完璧な豪邸を建てた人がいました。
内装も庭も100%満足のいく豪邸でしたが、建てた直後に心臓を悪くしてしまい、薬が手放せなくなりました。
数年後、その人は回覧板を持って隣の家まで行きました。
お隣の家に行く途中で心臓発作が起きて、家に薬を取りに戻ろうとしたのですが、豪邸だったため自宅の玄関まで遠すぎてたどり着くことができませんでした。
その方は油断して、心臓病の薬を家に置いて出てしまったのです。
運勢は大きく得たら、大きく失うものと決まっています。
それはこの世の法則なので、変わりません。
もちろん、高収入を得たから、悪いことが起きるという意味では決してありません。
高収入を得るためには、人一倍の努力や時間を費やしています。
これらの苦労や時間(マイナス)は、高収入(プラス)と相殺されます。
幸せになるために必要なこと
人は幸せを感じるために、必要なことがあります。
多くの人が誤解しているのですが、「自分のためにしたこと」だけでは人は幸せにはなれません。
「自分がしたことで、人を幸せにしてあげることができた」
「人が喜んでくれた」
という満足感とセットでないと、幸せを感じることはできないのです。
仕事であっても同様です。
自分のしたこと(仕事)でお客が喜んでくれたり、誰かを助けることができたという
達成感や満足感は、幸せにつながります。
自分のためだけに生きている人は、なかなか幸福感を感じられません。
本当は有り余る資産があって、何も心配なく贅沢できるだけでも幸せなはずですが、人の心というものは、そう単純にはいかないようです。
喜ばせる相手は人でなくてもペットでも十分幸福感を与えてくれます。
「幸せそうにお昼寝をしている」
「チュルルンを喜んでくれた」
人でなくてもペットの幸せそうな姿を見るだけで、幸福感を得ることができます。